得意とするスタイルはレネゲイドの力をそのまま流用した特殊攻撃。
モルフェウスの力を使った物質の分解、再構築を利用して武器を分散して飛ばして相手に再生成した物質で押しつぶしたり叩きつけたりする芸当を得手とする。
手に握れる物質であれば一通りのものを分解、再構築できるが、坊主として育った影響か、使う素材は石や木材が多く、その形状も卒塔婆や墓石などが殆ど。
また、一瞬だけ自分自身を分解して魂だけを抽出し攻撃をしたり、その魂が見せる世界に相手の行動を閉じ込めると言ったことも可能。

貧しい両親に捨てられ、町の住職に拾われて15年の歳月をそこで過ごしていた。
生まれながらに難病の数々を患っていたが寺に住む者達が資金を出し合って完治に至る。和尚曰く「死にゆく生きるべき命を捨てる事こそ畜生の道なれ」と、達雄は和尚に惹かれ住職を引き継ぐ修行をすることになった。

15歳の時、寺の奥に眠る呪いのEXレネゲイド（遺産）を回収するために強襲を仕掛けてきたFHに寺の皆が殺害され、自分を育てた父親代わりである和尚も自分を庇って致命傷に。
その際、死にゆく和尚の体に触れて彼を家族を失いたくないと言う深い悲しみ、恐怖、憎悪からオーヴァードに覚醒。
FHの戦闘部隊を強力な重力球とそれに集まる墓石を使い掃討したが、力の制御が出来ず暴走しかける。

そんな達雄を助けるために残る全ての力を振り絞って和尚は彼の暴走を食い止め、自分の大切にする教えと自分が持てる奥義を達雄に託し息絶える。

和尚、悟の遺言によりEXレネゲイドの錫杖を持ってアドルフスを頼るように言われた彼は、後に到着したアドルフスと護衛隊長に事のあらましを説明し、彼らの協力の元、全ての遺体を火葬、遺灰と骨を骨壺に納めてCCCに行く事を決意した。

尚、CCCに仲間入りしてからは、レネゲイドの出力調整及び安定化をはかる為にDr.エリコらの協力あって体内のレネゲイドをチューニングしている（D実験体）

マスターエージェントになる前のコードネームは「鈴なりの魂（グロッケンガイスター）」であった。
CCCに仲間入りしてからの仕事が主に「居場所のない者、居場所を奪われた者の保護」と並立して「敵対する者や裏切り者の掃討」であったため、生きていた証に固執する性格を発揮しながらも多くの屍を積み上げてきたとしてマスターエージェントに任命される。
死したものに墓標を立てるその様から「墓標の主（マスタートゥームストーン）」と名付けられた。

寺に保管された錫杖の遺産、「したいじごくどう」を管理、守護する一族にしてオーヴァード。
バロールの力を操り、したいじごくどうの力を十二分に発揮できる才能を持つ。

達雄がオーヴァードに覚醒する前に遺産の力を発揮し青白い動きを本体と共にする分身を複数召喚する。達雄の力の暴走を時の停止（時の棺）を持って食い止めるなど、今の達雄が力を発揮する上での全ての基盤を成した人物。達雄の奥義は悟の奥義の継承と言える。

人柄は和尚として厳格ながらも、冷徹ではなく温厚で人として喜びや楽しみを十全に全うしそれを分かち合う非常に徳の高い人物であった。
達雄にとっての最も尊敬する偉大な人間の一人。