『黄道の遺産』の研究によって生み出された「ゾディアックウェポン」。それらは表向きにはUGNに12本しかないとされているが、実情は12本ないし13本の1組が数組ずつ生み出されている。彼女が所持している「ゾディアックウェポン」は、4組目のうちの双子座、つまり「ゾディアックウェポン・ジェミニ第3世代」ということになる。
　この「ゾディアックウェポン・ジェミニ第3世代」は、刀身1.2mほどの細身の片手半剣と、刀身20cmほどの6本1セットの短剣の組の総称である。大剣と6本の短剣という大きさがチグハグな武器を実質的な7刀流で操るには、ノイマンの思考強化でも不可能であり、大剣を両手で握り、6本の短剣をバロールの重力で操るという方法でしか運用ができない。さらに大剣の方には特殊なリシア電気石が埋め込まれており、ブラックドッグの電撃を強化する役割を果たしている。
　なお、4組目なのに第3世代となっているのは、研究の成果である原初の「ゾディアックウェポン」が第0世代と数えられているためである。ちなみに、須ケ間 觥が所持している「ゾディアックウェポン」は「ゾディアックウェポン・ヴァルゴ第0世代」であり、UGNに現存する唯一の「ゾディアックウェポン第0世代」である。