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彼は兵器として生み出された存在である。
様々な実験で恐怖や痛覚を抑制され、戦闘に耐えられるようにデザインした。
研究所ではただ「成功例」として管理され、人としての名前も与えられなかった。
しかし、そんな彼を哀れんだ研究者の一人が、ある夜こっそりと逃がしてくれた。
だが外の世界を生易しいものではなく、行き倒れてしまう。
そんなところを偶々通りがかった盗賊団の頭が気まぐれで拾う。
盗賊団の頭は、彼に盗賊としての技術や誇りを教え、人としての感情を与えた。
こうして彼は、中学生として表の顔を持ちながら、夜には義賊として街を駆けるようになる。

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