彼の母親は、ある資産家の愛人で、彼はその間にできた子供。しかし、子供ができたと知るや否や、その資産家は母親との関係を断った。それにショックを受けた上、周りからの心無い言葉により精神をすり減らした母親は病んでその資産家や周囲の人間を深く恨んだ。そうしているうちに彼が生まれた。病院には行けず1人で産んだという。生まれた子供は異様な姿だった。体のほとんどが黒い影のようなものに覆われ、オマケに彼の周囲にある物や植物は少しずつ朽ちていった。そして彼が触れた生き物は次々と命を落とした。
母親は彼を使い、自分を捨てた資産家やその親族、自分をバカにした周囲の人々に復讐し、大虐殺を起こした。それに目をつけたのがFHで、FHはその母親と赤子を回収し、赤子をチルドレンとして育てることにした。
一方の母親は、精神を病んではいたが、オーヴァードの素質があるとして覚醒させられ、そのままFHエージェントになった。
成長してチルドレンとしての訓練を受けるようになるまでは母親に育てられたが、愛されることはなかった。与えられたのは肉体的な痛みと精神的な傷だけだった。
チルドレンの訓練が始まり母元を離れてからはほとんど会うこともなかった。会っても決して愛しては貰えなかった。そうしているうちに母親はジャーム化し、UGNに討伐されてしまった。
いつも長袖というのは母親が残した傷を隠すためでもあったりする。