容姿・経歴・その他メモ

マイペース向こうみず高校生。好きな言葉は考えるより生むが易し。
考えるより動く方が好き。作戦を練ったりするのはより得意なやつがやればいいと思っている、あまり主体性がないいわれたことをへーへー言いながらやる偏差値人間。というのも、「自分の意思で何かができる」ということにまだ慣れていないのが理由。
覚醒前は体が弱く、ベッドの中でぼんやりと外を眺めることしかできなかった。針の痛みに顔を顰め、チューブの長さで区切られた行動範囲だけが彼女の世界だったため、覚醒後急にどこにでも行ける/なんだってできるという状況に置かれて何をしていいのかがわかっていない。向こうみずな言動もできることとできないことの境界を掴みかねているからしてしまうのであり、自身もなるべくはやく周囲になじみたいと考えている。
自分がクローンであるというのは早いうちに知っていた。様々な道具を与えられ何かを作れと言われるうち「比較対象」が存在するといくら幼くとも理解できてしまう。ずっと病室にいるのにパパもママも来てくれないのも、最初から桜にはそんなものいないから。どうしてボクを作ったんだと癇癪を起こしたいことも、こんな不自由な体嫌だと泣いたこともあるけれど、それでも死にたいと思わなかったのはガラス越しに見たオリジナル七鳥 四季の描いた作品に魅了されたから。彼女の手で描きあげられる作品の色鮮やかさと繊細さ、そしてどこか寂しい空気に飲まれ、「いつか直接話をしてみたい」とおもったことが今の桜の根幹であり生きる最たる理由。

病室の中で1人で過ごしていた桜にとって、世界との繋がりは七姫 薫だけだった。彼女の語る景色だけが桜にとっての世界であり、彼女だけが桜にとっての人間だった。変わり映えのしない看護師や医師の顔のなかで彼女だけは色を持っていて、特別だった。だからこそそんな彼女が姿を消したと聞いていてもたってもいられず、ずっと貯めるだけだった給料を引き出せるだけ引き出して桜は慌てて旅行代理店の扉を潜るのだった...。

手先が器用かつ意外と負けず嫌い。暇つぶしでトランプゲームをする時はいつもイカサマをしようとする。

中身のない空っぽな自分を覆い隠すため、口先だけでも強くあろうとメスガキっぽい言動をとってしまうこともしばしば。指摘されるとばか！ばかばか！あほ！と語彙力を無くす。

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