あなたがたはUGN大嶽支部に所属するオーヴァードである。
大嶽支部は他の支部と比べ少し特殊であり、大嶽市出身の職員が大半を占める。
覚醒時に何かしらの事件を起こし、故郷を捨てるオーヴァードが多い中、この大嶽市ではこの土地にとどまれるものが多い。UGNのパトロンであり、この町の土地を代々受け継いでいるPC2の一族が入念に隠蔽し、保護しているからである。
歴史の深い街であり、その最たるものが百姫祭りだ。
数百年前、大嶽市があった場所に現れたジャームを退治したとされる伝説の姫を祀る行事である。
誰かが言った。大嶽市には盆と正月、それから百姫祭りがあるのだと。
その時になれば皆がどんちゃん騒ぎ。年に一度の大行事だ。
今年もその日が近い。
特に事件が多いわけでもないこの町で、あなた方はその祭りに参加する。
UGNでもなく、オーヴァードとして。この町の町民として。

あなたはUGNチルドレンだ。この大嶽市で生まれ、育ち、そして覚醒した。
あなたがオーヴァードとなったことはPC2の一族により確実に隠蔽され、普通の暮らしを続けている。
そしてあなたには不思議なことが一つある。
幼いころから、何度も同じ夢を見るのだ。
ひどくつらい夢。あなたがいくら叫んでも、離れがたい何かが遠ざかる夢だ。
とはいえもはやそれは生活の一部であり、あまり気にしてもいない。
それより大事なのは、友人である月城椿だ。
覚醒前からの友人であり、無論レネゲイドのレの字も知らない。
この子を守るのだ。この生まれ育った町を守るのだ。
それがあなたを突き動かすオーヴァードとしての信念である。
夢など。この素晴らしい現実に比べれば些細なものだ。

大嶽市在住の高校生。
曾祖父の代から大嶽市に住んでいる生粋の大嶽っ子。
バスケットボール部に所属しており、中学生の間はそれなりに名が知れるレベルのプレイヤーだったが、高校入学前の交通事故によって脚を負傷してしまったということで、現在はマネージャー職についている。

オーヴァードとなったのは一年前。
幼馴染の月城椿との下校中にジャームに襲われ、彼女と自身の身を守るために覚醒した。
その後、機家によって保護され、レネゲイドウイルスと大嶽市についての説明と訓練を受ける。
オーヴァードとなってしまったことで、大好きだったバスケットボールに全力で打ち込めなくなり、選手になる夢を失ったことに絶望するが、椿の激励により今の自分にできることをやろうと奮起。
訓練を受けて正式に大嶽支部のUGNチルドレンとなる。
前述の経緯から、自分のような人間を生み出さないために戦っている節があり、レネゲイドウイルスに対しては否定気味。

《戦闘スタイル》
モルフェウスの力によって無数に創造した銃をノイマンの処理能力・ブラックドッグの電気制御により巧みに使いこなす。
元々の勘の良さとバスケットボールの代わりとしてのフラストレーションの捌け口として訓練へ打ち込んだ結果、覚醒から間もないとは思えないほどの戦闘能力を身に付けた。
なお、能力で生み出される武器が銃なのは、化け物に効きそうな攻撃がそれしか思いつかなかったから。
また、覚醒時に脚の機能が失われるほどの大怪我を負っており、現在はブラックドッグの生体電流により神経伝達を行っている。

家が隣の幼馴染で、幼い頃からの腐れ縁。
幼少期からバスケットボールを趣味としており、大那がバスケットボールを始めたのは彼女の影響。
現在も女子バスケットボール部に所属して活躍している。

一年前、大那と椿は下校時にジャームに襲われてしまう。
衝撃で飛ばされた椿を庇ったが大那は脚に怪我を負ってしまい動けなくなる。
大那はジャームの魔の手から椿を救おうと咄嗟に頭に浮かんだ銃を生み出し撃退するが、椿本人はすぐに気絶してしまったこととUGNの記憶操作により、この時のことは交通事故に巻き込まれたと認識している。

◎機 鉋（PC2）
同級生でありオーヴァードの先輩。
日夜発明品を作っては楽しそうに発表しているのでその姿勢は見習おうと思っている。

◎だだ　弾（PC3）
テレビから出てきたかのようなヒーロー像の人物。
悪い人ではないと思うのだが、いかんせん暑苦しいし勢いが怖い時がある。
鉋も大概だがこの人も大分好き勝手やってる。


オーヴァードになったことに悲観せず楽しそうにUGNの活動をしている2人に対して何となく尊敬の念はあります。