容姿・経歴・その他メモ

かのミケランジェロのダビデ像、その模倣品ばかりを彫る奇人彫刻師。
また、石しか造れないトライブリードのUGNチルドレン。

奔放自在、愚直で柔順。
己以外の全てを敬う敬虔深さ、自身を「三下（さんした）」と称する謙虚さがありつつ、揺るがない自信に基づいて彫刻師やチルドレンの仕事を請け負う毅然とした態度も見せる。
人に留まらず、砂利の一粒さえ彼の尊敬の対象だが、その最たる例はミケランジェロのダビデ像に対する傾倒っぷりである。
曰く、「かのダビデ像は石の生き方を教えてくれたのだ」。
妄言のようだが、彼はダビデ像についてこれ以外に語ろうとはしない。

好きな食べ物はホワイト餃子。
「砂利」と白の印刷で書かれた白Tシャツが部屋着。
白髪は自前ではなく、地毛の黒髪をわざわざブリーチして染めている。

訓練生時代に力を暴走させ、実戦訓練でチルドレン一名を殺害した前科を持つ。
だが、本人にはどうもその事について、後ろめたそうにしている様子は見られない。


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彼は物心ついた時からUGNチルドレンの訓練施設に居た。
碌に戦う力もなく、造り出せるのはただの石のみ。無能と蔑まれても気にせず他のチルドレンに付き纏い、付いたあだ名は「三下」だった。

三下の不遇の時代に寄り添った唯一の仲間こそ、藍台伊央である。
芸術を愛する藍台は、いつも実戦訓練でボコボコにされて帰ってくる三下を励まそうと考え、とある展覧会の図録を彼にプレゼントした。
そこに見開きで大きく載っていた、ミケランジェロのダビデ像。ゴリアテに対峙する緊張感、美しいコントラポスト。そして何より、左手に構えられた石投げ。
三下はこのダビデ像にいたく感動し、藍台に感謝した。
石しか造り出せない自分の使い道を、ようやく見つけたのである。

数日後の実戦訓練。
藍台の前に、髪を真っ白にした三下が対峙する。
藍台は友の進化の予感に喜び、挑戦を歓迎した。
笑う三下の左手には、ダビデ像のごとく、石投げが握られていた。
そしてその右手には、彫刻家のごとく、ノミとハンマーが握られていた。

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〈過去のロイス〉
理解者：藍台伊央　✅遺志／偏愛
石しか作れぬ無能にも、その命を以て、役目を与えてくださったのだ！

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