容姿・経歴・その他メモ

幼い頃から整った顔立ちをしていたこともあり、親の意向から芸能界事務所に所属していた少年
親の意志でやらされていたことではあるものの、歌うことは鈴音自身も楽しく、齢8つの頃には時折テレビの子役として出ることや、何本か自分の曲をリリースするなど将来が楽しみな暮らしをしていた

そんなある日突然覚醒し、状況が一変
覚醒時に受けた損傷はレネゲイドの力でも治すことはできず、下顎部から喉にかけての肉が深々と損傷、消し飛んでしまい2度と話すことも飲み食いすることもできない体に
加えて最悪だったのは『そんな体になってもレネゲイドの力によって死ねなくなったこと』

結果的に自分の夢も目標も何もかも失われ、食事をする楽しみもなくなり、それでも身体は動いているという最悪の日々となった

それからレネゲイドの兼ね合いもあり両親にUGNより説明が行われた結果、両親は即決でそれを承諾。記憶処理に至ってはむしろやってくれと自ら願い出る始末であり、鈴音の存在を完全に無かったものとして扱うという態度を目の前で味合うこととなった
甘えたい盛りの子供にはあまりに辛く、けれどそれに対して抗議することも泣き叫ぶこともできない

両親の手から離れた鈴音はオーヴァードの名門の分家筋に引き取られることとなる。そこの教育のおかげか、本人の妄執染みた想いのせいか、なんにせよ力を着々と伸ばしていき高い戦闘力を持ったオーヴァードとして頭角を表していった

……が、そんな中でも見た目が足を引っ張りつづけていた
戦う時に異形化するものはいれど、常時化け物としか呼べない身体ともなれば話は別。さらに会話が満足にできないのなら尚更だ
友人と呼べる友人も殆どできず、ごくまれに自分と同じように迫害されている者らと境遇の親近感から親しくなる事もあったが、迫害されているが故に碌な任務に割り振られることがなく、仲良くなって数ヶ月もした頃には大体死んでいっていた
唯一他と比べて長期的に親しくあれた相手、『千崎香』も遺言を一つ残して自分の側から消えていってしまい、それからはより一層塞ぎ込むことになる


オーヴァードとなって数年間、ただ黙々と粛々と任務を受け、こなし、眠る。それだけの日々を続けたある時転機が訪れる。それは中枢評議員である『ミリオンサンズ』アッシュ・レドリックにその実力を評価され目をつけられたのだ
コミュニケーションに障害はあれど任務には忠実、何より境遇の影響から強く反抗をする気概がないため駒として扱いやすい。いくつかの手続きをしたのち鈴音は彼の私的な事も受け持つ下請けのような役割としてUGN内で立ち位置を確立することとなった

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