容姿・経歴・その他メモ

小鳥遊紫織、周囲に認識される彼女の名前はその通りだが、本名は小鳥遊朱織という。彼女が自分のことを「シオリ」と呼ぶように吹き込むと、誰もがそのようにしてしまう。この認識は通常は彼女から半径100mほど離れると解かれるが、よっぽどのこと―小鳥遊紫織に関する強い記憶を想起する―でもないと認識の齟齬に気が付かない。彼女が小学生の頃大きな交通事故があり、その多数の犠牲者の内の一人。事故当時姉と共に集中治療室に入った後、帰ってこられたのは彼女だけだった。優秀で両親に深く愛される姉ではなく自分が生き残ってしまった、両親はきっと落胆するだろう―彼女の憂慮と裏腹に、両親は彼女の生還を大いに喜んだ。生き残った自分に愛を注いでくれるのだと喜んだのもつかの間、彼女は知ってしまった。両親は自分のことをシオリだと思っている。その日を境に彼女は壊れてしまった。そして同時に気づいた、自分のささやきが人を狂わせることに。発現した能力とは別に、事故後のPTSDのケアのために精神科へ通院しているが、そこで彼女は軽い統合失調症の診断も降りている。現在は病状が落ち着いている時期は学校に通い、そうではない時は家で療養している状態である。彼女は自身の能力を誤認しており、シオリに成り代わる能力だと思い込んでいるが、実際は精神汚染、干渉の類であり、他の知的生命体へのチャームやコマンドとして機能しているだけである。
器量は悪いわけではないが、病気のこともあり頓着しないため冴えない見た目をしている。

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