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その正体は人間に擬態したショゴスロードである。『星業主』という存在は、彼女が容姿と脳を変えて生み出した架空の一族であり、はなから存在しない。旧き者を倒し、支配から逃れた彼女が、人間社会に溶けこみ、彼らの社会で暇をつぶすために生み出した架空の身分のようなものである。

そのため本質的には「人間っておもしろ」ぐらいの感覚で他人と接しており、残酷で薄情な判断を下すことも多々ある。とはいえ、人間に擬態するために人間の脳を完全に模倣しているため、人間の感情や営み、絆といった概念に理解を示している。ちなみに神話的事象にも普通にビビる。

基本、道真にとって都合の良い女を演じている。半分本心で、もう半分は彼個人に興味を示しての行動である。凡人ながら神を殺すために突飛な手段を取る姿とか、魔術師との思考と人間的な思考が混在していそうな精神とか、その辺りを好んでいる。

ちなみに本当に気に入った理由としては、彼がショゴスに憧れていることを知ったからである。自分でさえも遥か昔のやんちゃぐらいに思っていた、かつての主人との戦いを「英雄譚」のように語る彼の姿に心惹かれ、割と本格的に気に入っているし、惚れている。まぁ、本当の姿を知られた場合、関係性は主人と奴隷みたいになってしまうのだが…。