容姿・経歴・その他メモ

背が高く、すらっとしているが、引き締まった体をしている。目つきも人相も悪く、初対面や通りすがりの人にぎょっとされがち。幼少期からの虐待で、おでこの左側に大きな傷があったり、右目が赤くなっているのも、見た目の不気味さに拍車をかけている。
見た目も怖く、口も悪く、決して穏やかな人物とは言えないが、根は真面目。ただし、人間不信気味で、社会と積極的に関わろうとはしない。そして余計に怖がられる。

表向きの仕事は便利屋。「社会のサポーター 潮風事務所」という看板を掲げ、主に力や身長のいる仕事(電球変えたり木を切ったりイベント警備をしたり)を電話などで引き受けることで食いつないでいる。親友が警官なので、後ろ暗い仕事は(UGNのもの以外)受けないことにしているが、時々抗争などに巻き込まれる。そんな時はここぞとばかりにふんだくる。子どもは、自分の過去を思い出すので苦手であるが、守るべき存在として、10円で屋根に上がったボールを取ったりしている。小動物にはちょっと表情がゆるむ。

幼少期から、酒浸りで暴力的な父親と、父親の言いなりな母親のもとで、虐待されながら育ってきた。小学校に通いはじめてから出会った貫太郎は、自分のことを受け入れてくれる、生涯で唯一の「友人」であると思っている。一緒に作ったキーホルダーの「マル」は、今でもカバンに付けている。その後、高校卒業をきっかけに父親と絶縁、すがって来る母親ともほとんど連絡をしていない。

奨学金を借りながら大学に進学したものの、伊庭の暗殺事件に貫太郎と巻き込まれ、ボロボロにされた友人の姿を見て激怒、それが決定的な引き金となり、オーヴァードになった。自身をオーヴァード(人ならざる者)にしたこと、そして親友をいたぶり奪おうとした伊庭に強い憎悪を感じている。大学を中退したのも、彼に復讐するためであり、何より貫太郎を失うことを恐れたためである。なお、その貫太郎は、若干トラウマが残ってはいるものの、元気に警官をして、たまにご飯を食べるなど交流は続いている。

現在は、UGNのエージェントとして、伊庭やFHのような、人々の脅威となるオーヴァード・ジャームを駆逐すべく活動している。一応エージェントなので職員ではあるのだが、放浪できる表向きの仕事を長期的に利用するために、出来高報酬制で金を貰っている。(たまに表の先約で活動できないのでこうしている。社会性が低くても、本当の職業でなかったとしても、信用が大事だと考えている彼なりの誠意)

戦う時は、手のひらや足から血の刃を出して相手に接近し、切りつける。コードネームは、そのファイトスタイルから、かの有名なジャック・ザ・リッパーに例えて付けられた。しかし、本人は日本語の「辻斬り」の方が気に入っている。(辻斬りには、試し斬りや憂さ晴らしといった意図があったり、刑罰には死刑が課されていたりと、自分のために活動している節や、自分を許せない側面と重ねられる部分があり、相応しい名前だと思っている)

「はい、潮風事務所の辻田で……あぁ、ＵＧＮか。次は何だ、潜入か？……チームで？俺は集団は苦手だと……はぁ、わかった。引き受ければいいんだろ？」

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