容姿・経歴・その他メモ

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怪人アンサーという逸話から生まれたRB。
しかし、怪人アンサーは創作ということが明らかになっている為、この子自身はまがい物のまがい物である。

事実彼は、怪人アンサーの逸話と違い1の答え後の1の問いを返す。（本家は9個の答えに1個の質問）

彼女を構成している要素は全て偽物・借り物・紛い物。
容姿は、可変。年齢も可変。性別も可変。正体も可変。本性も可変。性格も可変。
彼は、常に移ろい不確かだ。

だからこれは、本物を求める。定義を求める。求め、憧れ、恋し、焦がれ、乞い願う。

物事を観察し、本物というのはどんなものなのかを見定める。なにが本物なのかというのを見定める。紛い物と本物の差を見定める。どの本物が己にふさわしいかを見定める。どの本物を私が欲しいのかを見定める。その為問はレネゲイドビーイングとして物事に関わっていく。


かつてこのものは、誰もいない排水路に転がる携帯電話の側でうまれた。しかし、その時の彼女はなにも定まっておらず、生き物と概念の間を行ったり来たりするだけの不確かにうごめく赤い霧状のなにかでしかなかった。彼はまだ意志のようなもの薄くコロコロとその姿を変えるしかできなかった。

けれど、その不安定はそれにとって恐怖だった。いつ消えるかもわからず、あり方すら特定の定めのない彼女は、正しい姿・あり方というのを無意識の内に欲するようになった。
それが生まれつきもっていた怪人アンサーの紛い物の能力は皮肉にも、この一体のその欲求を慰めるのには、相応しいものであった。

質問に答え、観察し、質問を返し、観察し、答えを聞いて処理をして、奪った一部で学習し彼は人から学び見定めた。
それでも、どの正解が正しいか方針すら定まらないこれはいつまでたってもただ曖昧な存在でしかなかった。

そんなことを繰り返していくと、１人の少女がこれの前に現れた。人のくるはずのない、偶然携帯電話が転がっていた奈落のそこ。そこにいた彼に、その黒髪の少女はこういった。

『こんなところに生まれていたのですか、我らが同胞。』
『近頃、起きていた事件の原因はあなただったのですね。』

声をかけられたこれは、じっと待った。
紛い物とは言えこれは怪人アンサーの紛い物、ルールに従うことにしたから、いやするしかなかったから。

『あなたは、何でしょうか？』

『ーーーーーーー』

それは答えることができなかった。
答えがない質問だったため。
彼は生来の欲求のままに蠢く事しかできなかった。

『…なるほど、貴方は…貴方自身の答えが欲しいのですね。』

得心を得たように少女はそう言った。

『…ならば、友好の証として貴方に名をあげましょう。偽りの逸話から生まれた我等が同胞よ。』
『我等が貴方を呼ぶとき、その名を呼びましょう。貴方を示すとき、その名を示しましょう。』
『貴方が、どんな姿でも。貴方が、どんな在り方でも。その名は貴方のもの。それは貴方の真実になるでしょう。』

『【答えを返すもの】如月　問』

呼ばれた瞬間これは如月問となった。
そして問は、生まれながらの餓えが少し軽くなったようにも感じた。

『私に力を貸してはくれませんか、問』
『私のプランを遂行するには、貴方のような同胞の力が必要なのです。』
『代わりに私は貴方が貴方自身の答えを見つける手助けをしましょう。』

と彼女は問に手を差し伸べた。

問は、姿を少女に近い人間の姿をとると、その手をとった。

それが、如月問とプランナー・都築京香の出会いであった。

問は、その後少女の姿を取り、活動を始めることとなる。あの日みたあの姿に近づけるように。あの姿に相応しい本物を得ることができるように。


現在問は、その能力を生かして相談屋をしている。
悩める人の前にふらっと現れてはその人の話を聞いてあげる。そして、その人に提案するのだ。解決する答えを知りたいかと。
答えを望む場合、問は１つその人に質問する。
そしてその問に答えることができれば、問は答えを教えてくれる。

そうやって人と関わることで問は今、自らの答えを見定め、少しずつ自分というものを確立していっている。

たまに、問は気に入ったり気が向けば先に答えを教えてくれる。けれど、その後の質問に答えられなければ、、、。


簡易説明
怪人アンサーっていう都市伝説のRBだよ。
怪人アンサーについては調べてね。
でも怪人アンサーっていうのは創作ってわかっているからこの子は存在として弱くて不安定だよ。
だから怪人アンサーとしての能力も劣化で質問と答えが1:1交換だよ。
昔は自己定義がさらにあやふやで人の形をとってなかったよ。そして、自我も薄かったよ。その頃その希薄を補完するため劣化怪人アンサーとして活動していたよ。
その結果、何人か被害者がでていたよ。けれど、自己定義の方針が定まってなかったから、割と自己補完としては無駄だったよ。
その時、劣化怪人アンサー事件からRBを探っていた都築に見つかったよ。都築はこの子が自己定義したいことに気づいたよ。
だから、都築は自己定義の為にこの子にこの子だけの名前を与えてあげたよ。そして、仲間になってくれないかと誘ったよ。
この子もそれがきっかけで自己定義に方針ができたよ。
そして、この子は今の人に近い自我を獲得したよ。

現在は、都築の仲間に相応しい自分になるため、自己定義の参考の為の人間観察として相談屋をしているよ。

やってることは、電話じゃない出張怪人アンサーだよ。
先払いで答えを聞くから、相談者に怪人アンサーのリスクはないよ。

でも、気に入った相手や逆に気にくわない相手にはリスクのあるやり方をするよ。答えられなければ、怪人アンサーの代償があるよ。

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