“双星の壱弐”馬酔木 花折
プレイヤー:めめんと・もり
「貴方が与えてくれた幸せだから、私はもう大丈夫」
- 年齢
- 16歳
- 性別
- 女
- 星座
- 魚座
- 身長
- 145cm
- 体重
- 36kg
- 血液型
- A型
- ワークス
- UGNチルドレンA
- カヴァー
- 高校生
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- ブラックドッグ
- ノイマン
- HP最大値
- 30
- 常備化ポイント
- 6
- 財産ポイント
- 0
- 行動値
- 6
- 戦闘移動
- 11
- 全力移動
- 22
経験点
- 消費
- +84
- 未使用
- 22
ライフパス
出自 | 酒浸りの父に「役立たず」と罵られながら暴力を振るわれていた。ある時、別居していた母が訪ねてきた際に虐待が発覚して逮捕された。 | |
---|---|---|
犯罪者の子 | ||
経験 | 誰かの「役に立つ」ことに執着している。 | |
心の壁 | ||
邂逅 | ビサイド/どこか兄のように感じている。本人は気付いていない。 | |
保護者 | ||
覚醒 | 侵蝕値 | どれだけぶたれてもすぐ平気になれた。 |
無知 | 15 | |
衝動 | 侵蝕値 | 捨てられたくない。必要とされたい。 |
飢餓 | 14 | |
その他の修正 | 10 | 《ハードワイヤード》+4/《武芸の達人》+6 |
侵蝕率基本値 | 39 |
能力値
肉体 | 3 | 感覚 | 1 | 精神 | 4 | 社会 | 1 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
シンドローム | 2+0 | シンドローム | 1+0 | シンドローム | 1+3 | シンドローム | 0+1 |
ワークス | 1 | ワークス | ワークス | ワークス | |||
成長 | 成長 | 成長 | 成長 | ||||
その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
白兵 | +20=31 | 射撃 | RC | 1 | 交渉 | ||
回避 | 1 | 知覚 | 意志 | 3 | 調達 | 2 | |
知識:医療 | +2=4 | 情報:UGN | +2=5 | ||||
知識:レネゲイド | +2=4 | 情報:噂話 | +2=3 | ||||
知識:ネットワーク | +2=5 | 情報:裏社会 | +2=4 |
ロイス
関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Dロイス | 戦闘用人格 | ― | 侵蝕率100以上であらゆる判定D+5、攻撃力+5。バックトラックD-1 | ||||
固定/PC間 | 須雨田 吹希 | 信頼 | / | 不安 | YE | 私の最初の……と、友達。信頼している大切な人。 | |
固定/シナリオ | ビサイド | 信頼 | / | 隔意 | GR | 最期まで、本当に世話焼きさんなんだから…… | |
マスターハーミット | 執着 | / | 嫌悪 | 貴方の価値観で私達を語らないで! | |||
一居ルイス | 連帯感 | / | 悔悟 | 私も“貴方”を見ようとしていなかった……でも、これからは違う。 | |||
“貴女の刀” | 幸福感 | / | 不安 | 大切な信頼の証。これまでも……これからも…… | |||
Sロイス | “私達”の価値 | 信頼 | / | 恐怖 | 貴方が与えてくれた幸せだから、私は精一杯生きるよ |
エフェクト
種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
ハードワイヤード | 5 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | +4 | ― | |
ブラックドッグ専用アイテムLv個常備化/プリプレイで再選択可(要GMの許可) | |||||||||
武芸の達人 | 4 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | +6 | ― | |
選択:〈白兵〉/〈白兵〉の達成値+[Lv*3]/暴走時、適用不可 | |||||||||
朧の旋風 | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 10 | 100% | |
ドッジに成功した直後に使用/MPを行なう/行動済みでも行なえ、行動済みにならない/このMP終了後、HP10点消費/シナリオ1回 | |||||||||
ゲットダウン | 1 | リアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
〈白兵〉〈射撃〉でドッジ可 | |||||||||
コンバットシステム | 1 | メジャーアクション リアクション | 効果参照 | 対決 | ― | 武器 | 3 | ― | |
選択:〈白兵〉/判定D+[Lv+1] | |||||||||
バリアクラッカー | 1 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | ― | 武器 | 4 | 80% | |
ガード不可/装甲値無視/シナリオLv回 | |||||||||
写真記憶 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
目にしたものを詳細に漏らすことなく記憶している/〈知覚〉による判定あり | |||||||||
プロファイリング | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
少しの情報から真実を導き出す/〈知識:〉による判定あり |
コンボ
攻撃
- 組み合わせ
- 《コンバットシステム》(《バリアクラッカー》)+<ゾディアックウェポン>
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 5(9)
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 3+2
- 10
- 31+-3
- 11+1D
- 100%以上
- 3+8+DB
- 10
- 31+-3
- 16+1D
- 3+2
ドッジ
- 組み合わせ
- 《ゲットダウン》《コンバットシステム》
- タイミング
- リアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 5
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 3+2
- 10
- 31
- 100%以上
- 3+8+DB
- 10
- 31
- 3+2
武器 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 命中 | 攻撃力 | ガード 値 | 射程 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ゾディアックウェポン | 15 | エンブレム 白兵 | 〈白兵〉 | -3 | 11 | 3 | 至近 | 命中判定にエフェクトを組み合わせている場合、ダメージ+1D、侵蝕+2 |
一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|
バトルマニューバ | その他 | 〈白兵〉の達成値+2 | |||
バトルマニューバ | その他 | 〈白兵〉の達成値+2 | |||
バトルマニューバ | その他 | 〈白兵〉の達成値+2 | |||
バトルマニューバ | その他 | 〈白兵〉の達成値+2 | |||
データブレイン | その他 | 〈知識:〉〈情報:〉の達成値+2 | |||
デモンズシード | 3 | その他 | 《武芸の達人》の最大Lv+1、侵蝕率基本値+2 | ||
ウェポンケース | 1 | その他 | 選択:<ゾディアックウェポン>/オートで装備 | ||
コネ:UGN幹部 | 1 | コネ | 〈情報:UGN〉の判定D+2 | ||
コネ:要人への貸し | 1 | コネ | 〈情報:〉の判定D+3/シナリオ1回 | ||
能力訓練:社会 | 3 | その他 | 選択:【社会】/【社会】の判定の直前にオートで使用/達成値+1/シーン1回 |
経験点計算
能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用/合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
45 | 129 | 18 | 0 | 192 | 22/214 |
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
容姿・経歴・その他メモ
概要
UGN・N市支部に所属するN市公立高校の高校二年生。
物心つく前から“ビサイド”という戦闘用人格が存在しており、剣術は全て“彼”に教わった。
幼い頃に父親から虐待を受けていた。
「役立たず」と罵倒されて暴力を振るわれていた。
その過去がトラウマとなっており、誰かの役に立つことに執着している。
学校ではその性格が災いして所謂カースト上位の女子生徒から掃除や委員会の仕事など、面倒事を押し付けられている。
花折本人は自分を頼ってくれる彼女たちには好意的に接しているつもりだが、その態度が彼女たちをさらに不快にさせている。
ビサイドから教わった剣術と、生体電流の操作による肉体強化で攻防自在の無形の剣技を操る。
その戦闘能力はUGN内でも屈指の精鋭であり、UGNに12本しかないゾディアックウェポンが一振り“物干し竿”を与えられている。
ビサイドのレネゲイドの影響で右の瞳だけ赤く変色している。それを隠すために普段は眼帯を付けている。
別段隠す必要は無いのだが、花折は付けている方が落ち着くという。赤い瞳を他人に見られないから、という理由ではない。
眼帯は外傷の保護に用いられることがある。傷を癒す行為、花折にとってそれは暴力の終わりを意味している。他にもガーゼ等を付けているのも同様の理由である。
性格
内気だが人当たりが良く穏やかで優しい少女。
誰かの役に立つことに執着しており、頼まれ事は絶対に断らない。
「役に立つ」ことは義務であり、「役立たず」になることは許されない。
何の役にも立てずに居場所を失うことを恐れている。
自分の居場所を守るために。独りにならないために。
誰かの役に立ち続けることでしか、花折はそれができないと思っている。
一人称:私、花折
二人称:貴方、君
好きなもの:役に立つこと、褒めてもらうこと、燕
嫌いなもの:役に立てないこと、痛いこと
ビサイド
概要
花折の内にいるもう一人の人格。
物心ついた頃には存在しており、花折とは異なる自我を持つ。
花折が幸せになることを最優先で考えている。
剣術などの戦闘面での指南をしている。
性格
粗野でぶっきらぼうな物言いの(おそらく)男性。
のらりくらりとした性格だが、彼なりに花折の幸せを第一に考えている。
彼の行動原理は花折に理解されずにいる。
花折とは対等な立場で接するよう心掛けている。
一人称:オレ
二人称:オマエ
好きなもの:花折の幸せ
嫌いなもの:花折の不幸
ライフパス
出自:犯罪者の子
会社にリストラされた酒浸りの父に虐待されていた。
父の務めていた会社は小さく、経営難を乗り越えるためには不要な社員をリストラするしかなかった。父はその“不要な社員”の一人だった。
花折の家は共働きで父が会社をクビになってからは母の負担が大きくなった。父も当初は再就職先を探していたが難航していた。次第に父は自暴自棄になっていき、酒に溺れるようになる。
当時の花折は既にオーヴァードに覚醒しており、極めて高い記憶力と学習能力を有していた。そのため、両親は花折を誇りに思ってとても大切に可愛がっていた。
しかし、その優秀さも過ぎれば気味の悪いものに思えてしまう。6歳の頃には母は花折を避けるようになっていた。
酒浸りの父と不気味な娘。母はそんな二人を見限り家を出て行った。
父の募った苛立ちは限界に達していた。
そして、父は花折を虐待するようになった。
※以下、どんな虐待を受けていたかSS(R18なことは書いてないよ♪)。反転表示。
初めて暴力を振るわれたのは小学一年生の春。
入学してから初めての算数のテストで満点を取った時だった。
塞ぎ込みがちだった父に元気になって欲しくて、クラスの誰よりも勉強をした。
父がお酒を止めれば、母もきっと帰ってきてくれると信じていた。
だから、そのためにもまず自分が頑張って父を励まさなければ。
喜んでもらえると思っていた。
褒めてもらえると思っていた。
頭を撫でてもらえると思っていた。
しかし、父の手には拳が握られていた。
その拳は、花折の腹部へと振り抜かれた。
小さな少女の身体は紙屑のように宙を舞い、べしゃりと壁に叩きつけられる。
不意の出来事に理解が追い付かない花折は、床に倒れ伏し目を白黒させていた。胃が迫り上がり、残留物を撒き散らす。
起き上がる事すらままならず、自身の吐瀉物に塗れながら花折はその小さな身体を痙攣させる。涙を流しはするも、鳩尾を強く殴られたせいで泣き叫ぶことはできない。ひゅうひゅうという空気が喉を掠めるような間の抜けた音だけが、饐えた臭いが充満した部屋に響いていた。
その様を見て、男は恍惚とした表情を浮かべる。
満点のテストを誇らしげに“自慢”してきた生意気な娘が汚物の中で蹲っている。
男は優越感と征服感に酔い痴れ、上擦った声を荒げながら足早に花折に歩み寄る。
「床を汚したらいけないと教えたよな!そんなことも守れないのか!この愚図が!」
罵声におびえながら殴られた腹を抱えて、花折は身を守るために弱々しく体を丸めている。
しかし、そんな行動に意味などあるわけがない。
男は足を振りかぶる。まるでサッカーでもしているかのように、花折の腹を目掛けて蹴りを入れた。
未だ混乱の様相を呈している花折の腹部を、再度強烈な衝撃が襲う。
胃は既に空っぽで、吐き出せるものは血の混じった胃液だけだった。
一頻り吐いた後、涙と吐瀉物でぐちゃぐちゃに汚れた身体を捩ると、父と目が合った。
それが不愉快だったのか、男は仰向けの花折に馬乗りになる。拳を高く掲げ、何度も花折の顔面を殴りつけた。
眼窩は罅割れ、鼻の骨は拉げ、生え変わったばかりの前歯はいとも簡単に砕かれる。
男の怒りは収まらず、そのまま花折の首に手を伸ばす。
朦朧とした花折の目には、幸か不幸か、父の表情など見えるはずもなかった。
そして両の五指で彼女の首を締め上げた。
ごつごつとした指が、少女のか細い首に食い込む。ひゅっと息が詰まる音が微かに喉から洩れ出す。
肉体は防衛本能に従い、指を剥がそうと必死になって首元を掻き毟る。
だが、そのような抵抗で男の指に込められた力が弱まるはずもなかった。
首を絞められ、酸素を求め藻掻き苦しむ様は、陸に上げられて無様に跳ねる魚そのものだった。
やがてそんな余力も消え失せ、ただ尿を垂れ流し、口からは泡を吹くだけの人形へと成り果てる。
「お前が悪いんだ…お前が!お前が役立たずだから!だからアイツは出て行ったんだ!だから俺はこんな惨めな気持ちになるんだ!全部…全部お前のせいだ!」
混濁した意識の中、花折は父の言葉を黙って聞くことしかできなかった。
お前のせいだ、と。お前が役立たずだからだ、と。
そう罵る父の顔は、とても辛そうで、今にも泣き出してしまいそうだった。
ぶつん。
瞬間、目の前が真っ暗闇に覆われる。部屋の電気が切れたのかな。
現実逃避にも似た呆けた思考を酸素の足りない脳で巡らせていると、すぐに視界は明転する。
部屋の電気がついたらしい。
明るくなった部屋で花折の目に映ったのは、涙を流しながら謝罪の言葉を口にする父の姿だった。
もう二度としない。涙ながらに許しを請う父を花折は慰めた。気が付けばあれほど殴られた顔も殆ど元通りになっていた。
あぁ。花折が役立たずだから、お父さんは花折をぶたなきゃいけないんだ。
もっと良い子にならないと。もっと役に立てるようにならないと。
じゃないと、また、ぶたれちゃうんだ。
優秀な花折を妬み、「役立たず」と罵りながら暴力を振るった。そうして花折を屈服させている間だけは優越感に浸れたのだろう。
虐待を受けている間は、もう一人の人格と“おままごと”をして耐えていた。
やがて酔いが醒めて冷静になると、父は決まって花折に謝り、もう二度と暴力は振るわないと誓った。しかし、その誓いが守られたことは一度としてなかった。
皮肉なことに、父の劣等感を煽ったのも、父に虐待を許したのも、花折がオーヴァードであるが故だった。
そんな生活が4年続いた10歳のある時、別居していた母が訪ねてきた際に虐待が発覚し、逃げ出す母に掴みかかる父を近隣住民が通報した。
父は逮捕され、花折は警察に保護された後、覚醒が確認されてUGNに移された。母は蒸発して二度と花折に会いに来ることはなかった。
経験:心の壁
幼少期に受けた虐待のトラウマで誰かの役に立つことに執着している。
役立たずな自分には価値がないと思い込んでおり、捨てられてしまうのではないかと恐怖している。
そのため仕事や訓練には異常なほど献身的に取り組んでいる。その甲斐あってゾディアックウェポンの一振り「物干し竿」を与えられている。
他人に不快な思いをさせないよう人当たりの良い性格を取り繕ってはいるが、内心では人との関わりに酷く怯えている。
邂逅:保護者“ビサイド”
ビサイドは花折が物心つく前から彼女の内に存在していたらしい。
父から虐待を受けている間はビサイドと幸せな家族の妄想をして耐え忍んでいた。
UGNに保護されてチルドレンの養成施設で訓練を受けていた時も、彼に身体の動かし方や剣の扱いを学んだ。
何故そこまで自分に親身になってくれるのかを彼に問うと、彼は決まって「オマエを少しでも幸せにできるから」と答える。
常に隣に居てくれていた存在なので、彼のことをどこか兄のように想っているが花折本人は気付いていない。
心のどこかでは、これは自身が求めた結果生まれた“もう一人の自分”であると否定的な想いを抱いている。
そのため彼の言葉を素直に受け取ることが出来ないでいる。
武器・能力
武器:物干し竿
UGNに12本しかないゾディアックウェポン、その12本目の刀。
刃渡り三尺余りの大太刀。長大な刃から繰り出される斬撃は重く鋭い。
だが、異様な長さ故に極めて脆く、使い手は並外れた技量を要求される。
その特徴的な見た目から佐々木小次郎の愛刀「備前長船長光」の俗称である「物干し竿」の名で呼ばれている。
普段は学生鞄を模したウェポンケースに収納されている。バロール能力を応用して作られた特別製であり、ケース内部の空間を拡張することで物干し竿のような大太刀も目立たず持ち運べる。しかし、花折自身はバロールシンドロームではないため質量までコントロールすることはできない。つまり鞄はめちゃくちゃ重い。
戦闘時は下げ緒で背に担いで装備する。抜いてからも鞘を捨ててはいけないと教えられている。ビサイド曰く、願掛けらしい。
能力:“双星の結び目”
ビサイドによってもたらされた天賦の剣才。これを十全に引き出すために生体電流を操作し、反応速度を極限まで高める。
肉体面での不足は脳から送られる電気信号を操作して筋肉を限界を超えて駆動させることで補っている。
この能力で間合いの広い「物干し竿」を振るうことによって、攻防自在の無形の剣術を操る。
剣術:“歪巌流”
馬酔木 花折がビサイドの能力を引き出した際に使用する剣術。
“巌流”と銘打ってはいるが、すべての技が他の流派を真似た寄せ集めの剣術。
決まった構えが一切存在しない。それは地形や相手の武器、体格差などといった外的要因と、精神的緊張や肉体のコンディションといった内的要因の双方を加味して状況に合わせた動きを可能にするため。
この剣術は「物干し竿」のような極端に長い刃を持つ刀を扱うことを前提としたもので、独特な間合いから放たれる太刀筋はすべてが一撃必殺であり、流れる水のような体捌きで攻撃から防御への移行も瞬時に行なうことが出来る。まさに攻防自在の剣である。
“燕飛”
“柳生新陰流”の勢法の一つである“燕飛”の模倣。
「燕飛」「猿廻」「月影」「山陰」「浦波」「浮舟」「切甲」「刀棒」の八本の技を続けざまに放つ。
影目録に「懸待表裏は一隅を守らず。敵に随って転変し、一重の手段を施す。」とあるように、懸かったり待ったり、表と見せて裏と常に変化し、懸待表裏の四隅のどれか一隅の守りばかりに固執する事なく攻防一体となり、敵の様子に従ってそれぞれに転変する事を旨とした形。
“雲耀”
「野太刀の技」に日本剣術でも攻撃重視な流派である“示現流”の諸要素を取り入れた“薬丸自顕流”の技。
「一の太刀を疑わず、二の太刀は負け」という精神の元放たれる極限にまで早められた必殺の一刀。
「雲耀」とは、厘の十分の一の速さのことであり、空を走る稲妻の速さをいう。
八相の構えより剣を天に向かって突き上げ、腰を低く落とした、示現流とは異なる「蜻蛉」の姿勢から「猿叫」と呼ばれる裂帛の気合を込めた掛け声を発しながら相手を袈裟に斬り捨てる。
掛け声は「チェスト」と言うようにビサイドに教えられている。
“無明三段”
“天然理心流奥義”、「無明剣」の再現。通称「三段突き」。
平晴眼の構えから間合いを詰め一音の踏み込みで、頭、喉、みぞおちと三回に渡って素早い突きを繰り返し、引く度に横に払う技。引く事によって刀の鎬で相手に深い傷を与える事ができる。
“双星の結び目”を使用しても、「物干し竿」のような長刀でこれだけの高速運動を行なうことは肉体へ強い負荷をかける。そのため、使用回数は限られている。
“秘剣:燕返し”
相手の動きに合わせ物干し竿を振り下ろし、初太刀を鎬で受け流す。
「秘剣――」
刀を返して低く構える。
敵の次の動きは見えている。
空気を切り裂くように、鋭く息を吸う。
空を飛ぶ燕に憧れた。
自らの翼で自由に舞う姿を羨ましいと思った。
遠い遠い、遥か彼方の燕に私は夢を重ねた。
私は飛べない。私は欠陥品だから。
私の欠けた翼では、あの空を羽ばたく事など叶わない。
だから、私は自らを鳥籠の中に閉じ込めた。
だから、私は独りぼっちになった。
でも違った。
私は独りぼっちなんかじゃなかった。
貴方が、ずっと傍にいてくれた。
欠けた私を、貴方が埋めてくれた。
私のもう一つの翼になってくれた。
だから、私はもう大丈夫。
だから、私は独りぼっちなんかじゃない。
これは、私達が選び、私達が掴む、私達の未来だ。
踏み込みと同時に一閃。
身体は羽根のように軽く、宙を舞う。
「――燕返し」
あぁ、なんだ――
あんなに遠いと思った“憧れ”も、手を伸ばせば届くんだ。
成長
一話
経験点18点
・《バリアクラッカー1》取得(15)
・〈白兵10→11〉(3)
固定ロイス
・須雨田 吹希(●P執着/N疎外感)YE
・ビサイド(●P信頼/N隔意)GR
一話ロイス
関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 詳細 | 状態 |
固定/YE | 父親 | P傾倒/●N恐怖 | 私が役立たずだから、お父さんは私をぶたなきゃいけなかったんだ。 | ロイス |
固定/GR | ビサイド | ●P信頼/N隔意 | どうして私なんかに優しくしてくれるんだろう…? | ロイス |
シナリオ | 横瀬 敬吾 | ●P執着/N殺意 | 今度こそ捕まえないと…じゃないと私、役立たずだって思われちゃう… | ロイス |
PC間/S | 須雨田 吹希 | ●P傾倒/N不安 | 私は“貴方の刀”…捨てられたく、ない…… | 昇華 |
フリー | 立科 沙紀 | P誠意/●N無関心 | 仕事だから…。だから、貴方を助けるの… | ロイス |
フリー | 一居 ルイス | P執着/●N劣等感 | 私から“役割”を奪わないで…… | ロイス |
一話を終えて
自らに課せられた使命を果たせなかったと思っている。リッパーを逃し、大学で立科沙紀を止められず、触手の切断を一居ルイスになされたことで支部長、“須雨田吹希の刀”としての自信を失いつつある。
さらに、事態の収束の際に彼女が賢者の石に執着していたことで、一居に自分のただ一つの居場所を奪われてしまうのではないかという危機感を抱いている。
リッパーとの戦闘の際に、須雨田吹希に「置いて逝かれたくない」と“刀”としては出過ぎた想いを抱いてしまった。
二話
経験点25点
・《朧の旋風1》取得(15)
・〈知識:ネットワーク0→3〉(3)
・〈調達0→2〉(4)
・〈情報:噂話0→1〉(1)
・〈情報:裏社会0→2〉(2)
固定ロイス
・須雨田 吹希(●P執着/N疎外感)YE
・ビサイド(●P信頼/N隔意)GR
二話ロイス
関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 詳細 | 状態 |
S/固定/YE/PC | 須雨田吹希 | ●執着/疎外感 | 私を捨てないで…。いなく、ならないで…… | ロイス |
固定/GR | ビサイド | ●信頼/隔意 | どうして私なんかに優しくしてくれるの…? | ロイス |
シナリオ | 伊澤 亮也 | ●連帯感/食傷 | 私なんかでもできる仕事を回してくれる…… | 昇華 |
フリー | 文化祭 | ●尽力/疎外感 | みんな頑張ってたから成功させなきゃ…… | ロイス |
フリー | 兵藤なるみ | 庇護/●疎外感 | 貴女はどうしてあんな鑑にお願いなんてしたの? | ロイス |
フリー | 一居ルイス | 執着/●劣等感 | やっぱり、貴方は信頼されてるんだね…… | ロイス |
二話を終えて
須雨田吹希が言ってくれた「UGNチルドレン“双星の壱弐”ではなく、花折という人間を信頼している」という言葉の真意を理解しようとしている。
今まで誰かのための自分という価値観で他者と比較する相対的な評価でしか自身の存在を認められずにいた花折にとって、今回須雨田が掛けてくれた言葉は真に彼女が欲していた絶対的な評価に他ならない。
しかし、他者との信頼関係に怯えている今の花折では、須雨田の言葉を素直に受け取ることができずにいる。勇気を出せ。信じて勇気を出してくれ……
三話
経験点22点
・Dロイス変更可
三話を終えて
花折の過去はビサイドによって改竄された記憶上のものであった。
ハッチェリーセル及びマスターハーミットによって受けた実験の記憶事態は改竄することができても、実験に伴った“痛み”までは消すことができなかったのだろう。だから、あのようなカバーストーリーが必要になったのだ。
花折を苛み続けた「役立たず」という言葉は、ハッチェリーセルの研究員たちが彼女に向けて放っていたものだった。
私の過去が全てが嘘偽りだとしても、貴方が私を守るためにしてくれたことなら、私はすごく嬉しいよ。
個人的メモ
一話終了後
二話終了後
セッション履歴
No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
---|---|---|---|---|---|
フルスクラッチ作成 | 0 | ||||
追加経験点 | 19 | ||||
1 | Life on Edge | 18 | まめお | じゅにめめんと・もりだいぬーお魚天国 | |
敬称略 | |||||
2 | Last Day Rhapsody | 25 | まめお | じゅにめめんと・もりだいぬーお魚天国 | |
敬称略 | |||||
3 | Deep Front | 22 | まめお | じゅにめめんと・もりだいぬーお魚天国 | |
敬称略 |