聖徳館高校のOBであり、聖徳館高校に勤める体育教師。悪食の気があり、それ食うの？というものをよく口にしている。教師になってから歴は短いが周りを気にせずネイルやピアスなどを着けており、元ヤン感が強い。1年のとあるクラスの担任を受け持つものの、登校さえすればその後何処に行こうが何をしていようが基本無干渉。喧嘩があろうと理由次第では逆に茶化す事すらある。
　ただし生徒のことを考えていない訳では無く、相談があれば真摯に対応し、困った様子があれば話してくれるまで気にかけ声をかける。また、教師業の傍ら格闘家のヒールとしても活動しており、その金の大半を学校の修繕や備品費用、苦学生の為の援助金として費やしている。
　生徒たちからは他校や他組織等とトラブルで手に負えなくなった時の最後の綱として扱われており、相談を受ければ無条件に引き受けその敵意や悪感情を自身に集め、場合によっては拳で対応する。その様から｜“悪意喰らい”《ヘイトイーター》の渾名で呼ばれる事がある。それを利用する者には鉄拳制裁も辞さないため、利用する者は相当の愚か者か自信過剰の輩だろう。
　また、オーヴァードという存在とレネゲイドウィルスについての知識を持っており、望む者には自宅にあるトレーニングルームにて制御の為の訓練や教育を行っている。ジャーム化についての知識も勿論あるが、自我や知性を失っていないなら排除や敵対に動く事は向こうから襲って来ない限り無い。
　そういった行動の理由に「教師は生徒を守る者だ」という考えが根強くある。また同じように「強者には前に立つ責務がある」とも考えているため、大雑把で楽観的に見えて案外色々考えている模様。

　格闘家の両親から世界一の格闘家になる事を強制されて育ち、より戦いを身近にする為にと聖徳館中学に入学させられる。気質の荒さや戦闘欲求に突き動かされるまま、毎日学校内外問わず喧嘩に明け暮れていた。
　高校に上がっても尚戦いの日々を送っていたが、ある時喧嘩を吹っ掛けた相手が偶然にも組織所属のオーヴァードであり、その手で死を与えられた。…が、それがキッカケとなりオーヴァードに覚醒。
　異質な強さのその力に一瞬で魅入られ、自身を殺した相手を追い回し、力についての説明や鍛練をせがみ続けた結果根負けされ、レネゲイドウィルスやオーヴァード、ジャーム化等についての基礎知識を学ぶ為の資料、力の制御の為の鍛練メニューとその為の時間を組んで貰う事となる。次第にその相手を「恩師」と呼び両親以上に慕うようになる。
　そうしていく内に、徐々に通常の勉学にも取り組むようになり、同時に両親の束縛に嫌気が差すようになる。そして全寮制の短大への入学を決め、戦いから遠い教師になる事を決めた。
　卒業の際に組織への加入を勧められるも「自分の思うように、自分の決めた道を進みたい」と断り、けれど有事の際には力になる事を約束し一時街を出た。
　そして教師免許を手に街に戻り、母校の教師となった。
「人は独りでは生きていけないが、1人なら案外なんとかなる」という考えを持っており、学生の行動を放任していたり喧嘩を止めなかったりするのはその為。頼る者とは真摯に向き合い力になり、頼らない者はその行末を見守り、敵対する者には実力行使を徹底している。

　…余談ではあるがその恩師の年齢が当時の彼女の倍くらいの年齢であった為か、今現在の恋愛対象が歳上になっている。恋愛には非常に積極的であり、強さや年齢、外見といった好みを満たす相手には好意を向ける事が多い。好意を寄せる相手の中にはFHの春日恭二もおり、彼に対して貸しがある、と彼女は語っている。また恩師に対しても強い好意を寄せており、他への好意が実らない内に再会したらばお付き合いの申し入れを…と考えている。が、どうにも会わない為不思議がっている。