容姿・経歴・その他メモ

とある死にかけの男がいた。男は最低な人生を送ってきた。それでも男は死にたくなかった。
男はレネゲイドビーイングに体を貸すことで生き延びた。
そのレネゲイドビーイングは古今東西の”神殺し”の概念の集合体だった。
あらゆる神話、あらゆる創作の神殺しの集合体であるレネゲイドビーイングはその本体である槍を持つものに寄生する。
その槍をこそ、”神の死を確かめた槍”、聖槍であると”それ”は言う。
男はその槍を持ち、世界中で神を名乗りレネゲイドビーイングやヴィラン、時にはヒーローをも殺し続けた。
男の名前はいつしか消え、”神殺し”そのものとなった。

男の自我が戻ったのは、神を名乗る者たちを殺し終えた後だった。
自らの肉体の限界を超えた可動により、寿命はあまり残されていない。今体が動いているのはレネゲイドビーイングの共存により操り人形のように使っているためであり、動かすたびに痛みが走る。
五感もひどく鈍く、レネゲイドビーイングによって補われている状態だ。
レネゲイドビーイングに完全に体を開け渡していた頃の強さも、もうない。今の彼は残火を燃やして生きているだけだ。
しかし、それでも男は最期に”善なること”をしたいと考えた。
男はあまりにも奪いすぎた。それは自分の最低な人生を差し引いたところで償えるものではなかった。
そのため、今度は自らの意思でヒーローとして活動することを決め、祖国である日本に戻り活動を続けている。

本人は至って明るく朗らかで、常に感じているはずの痛みも残り少ない寿命も感じさせず社交的に振る舞っている。
ただし性根が善人ではないので普通に性格の悪い攻撃方法をするし策謀も張り巡らせる。
華があるが、どこかその精神の悪性を匂わせるような出で立ち。敵国顔。

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