あるキリスト教徒の夫婦の家に生まれた。元々は別の名前があった。両親に連れられてミサや聖歌隊の活動に参加する幼少期を過ごしていた。事件が起こるまでは、神という存在を信じて疑わなかった。また、祈りは報われると信じていた。

19歳の時、ミサに集っていた人々をジャームが虐殺する事件が起きる。祈っても助けは来ない。目の前で殺された家族はかえってこない。そうして青年は絶望を知る。同時に、神に裏切られたと強く思う。信徒から反逆者へと成り果てた青年は、両手に銀と黒の大型拳銃を構えて誰彼構わずに撃ち殺した。みな、みな、裏切り者なのだ。嘘をついていたのだ。騙していたのだ。その怒りにどこか笑いすら込み上げてきた。──何だ、神なんて居ねぇじゃねぇか。と。

その後、UGNに保護された青年はその実力の高さから支部長という地位にまで上り詰める。しかしその言動はどこか過激で、彼で大丈夫なのかと不安死する声も多い。ただ実際に成果（主に戦闘面で）を上げ続けているため、文句をつけられないのだ。……彼の目に恐れを成しているかもしれないが。

サタン、という名前も事件以降自ら名乗り出したものである。

「　　　　」という人物と交際している。金目的ではない。利益のためでもない。ただ、神を貶めたいだけなのだ。それを受け入れてくれている「　　　　」に、少し特別な、信頼にも似た感情を抱いている。

1i サタンのバチカル（Bacikal、無神論）