容姿・経歴・その他メモ

10代後半〜20代半ば頃に見える女性。
灰色のウェーブ髪を横に流すか、ひとつにくくっている。
目は黒く、切れ長。
高圧的な言動が目立つ。
母と呼び慕う女性と2人暮らしをしているようだが、血の繋がりは無いらしい。
現在はコンセプトカフェで働いており、1年程経つらしい。

履歴

かつて神社の守神として祀られていた大岩に宿ったレネゲイドビーイング。
封印されてずっと眠っていたが、FHチルドレンのユウジロウが誤って封印を解き、目覚めるに至った。
神社に居て、微睡みながら人の願いを多く聞いていたからか、"願い"というものに強い関心を持っている。
また、守神として祀られていたからか、人間を守りたいという気持ちが強い。
自分を最初に見つけたユウジロウの願いである、『オーヴァードが堂々と歩ける世界』を目指して、彼と共にFHとして仕事をしていた。
記憶喪失の少女と偽り、ユウジロウの家に居候していた。
ユウジロウの母である百鬼小町にはいたく気に入られており、本当の娘のように可愛がられている。
ユウジロウを守れなかった事を悔やんでいる。
またそのことから、非オーヴァードであるにも関わらず、間接的にオーヴァードの事情に巻き込まれて続けている"小町さん"にはある種の同情心のようなものを抱いている。

その岩は、願いを聞いていた。
毎日、人間の願いを聞いていた。
ある者は、恋の成就を願った。
ある者は、家族の平穏を願った。
ある者は、楽して儲けたいと願った。
ある者は、争いでの勝利を願った。
ある者は、自身の生存を願った。
願い事は様々で、みんな好き勝手に大岩に願いをかける。

両思いって何？
変わらないって退屈じゃない？
お金があると何が良いの？
勝つと何が良いの？
なんで生きたいんだろう？

興味は疑問に変わり、疑問は気が付けば別のものに変わっていた。

自分も、願いを抱けるようになりたい！と。

それもまた願いである、と微睡む岩が気がつく事は無かった。

そんな岩は今、｜愛しい彼のような人の子《オーヴァードであっただけの人》が、｜優しい彼女のような人の子《オーヴァードを家族に持った人》が、堂々と幸せに生きられる世界になってほしいと願っている。

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