■■歳　男性。
過去に地下の【検閲済み】にて意識不明の重体で発見された。
事故の影響により右半身の一部が特製の義体となっている模様。
そのため右脳に障害あり。

現在、高次脳障害とみられる障害が発生しており、
UGNの検診によると直感が鈍く記憶力の低下がみられる。
特に人物情報に関する記憶力が著しく低下しており、

自分の復讐相手すら覚えているか定かではない。

また、左半身には軽度の片麻痺がみられる。

内科での検診では一部器官の損傷が確認されている。

喫煙歴：なし
既往歴：現状健康だが、数年来の切り傷後がみられる
服薬歴：特になし

世の中のあらゆることに興味がありません。
すべて忘れてしまうので。

大体6時間程度の内容しか記憶を保持することができません。
特に人物に関する記憶の消失は早く、数分前ですら覚えていられないときがあります。
ですが、本人は目の前の人物が誰であるのかを重視しようとする傾向にあるのか、高頻度で名前を聞きたがります。

ビーフジャーキーとオートミールが好きです。
というかそれ以外のものを食べようとしません。
体質の問題ではなく、単純に偏食気味なようです。
ほかの食品、特に野菜を見せると一瞬固まってすぐにその場を去ります。

破滅願望があり、自分の身を案ずることがありません。

また、普段は表に出そうとはしませんが、文学的なものが好きで時折小説や古典を読んでいたようです。
記憶喪失が頻発化するようになってからは同じ本しか読んでいません。

神が俺に与えた人生は、呪われたものでしかなかった

スーツ+マントが基本スタイル。
本人はそれ以外の服を特に持ち合わせてはいない。
持っていたとしても右脳の損傷で芸術性がないので変な服になると思われる。
新しい服を着たとしても気づいたら元の服に戻っている。無駄骨折り損である。
他にもメモなどを所持して記憶を維持するように試したことが何度かあるが、毎回メモが消失してしまうようである。

言われた事は守る。そういう契約だからな。
お前らがどんな思想を持って俺を使うのかは自由だ。
生憎そんな生き方しかできないのでな。

ただ、俺の｜プライベート《復讐》には踏みいらないでもらおう

・彼は自己矛盾に気が付いていない。

自爆覚悟で挑むとは、男の子ですね

・記憶を定期的に失います。これは不可逆的な反応です。
・記憶が消えている時は過度な復讐心を抱き、自暴自棄になります。
・もし、何かしらの要因で記憶が消えなくなった場合、若干穏やかな様子になります。
・どちらの状態でも基本的に研究者は嫌いで苦手です。
・四ノ宮姉妹に対しては双方に厳しく当たろうとしていますが、心配なようです。
・精神が安定している時ほど天然ボケをしそうになります。

自爆覚悟で挑むとは、男の子ですね

記憶に不備が発生しないパターンが発生しうるのである程度登場人物に対しての印象を書き留めておく
（あくまでロイスになりえない程度の相手への認識だが、一般的にパーソナリティはすべて忘れてしまうため、記録にならない）
警戒が強いもの順に並べ替える。

・ボンドルド
　→確実に殺す

・研究者全般
　→善悪問わず殺意がある。善人は自分の復讐の邪魔で悪人は復讐対象。どちらにしろ信用できない。

・武孝
　→現時点で一番の障害と考えている。彼のポリシーが己の邪魔にならないように細心の注意をして接触する必要がある。

・古枝落葉
　→不確定要素。何らかの要因で認識した場合は狂人として取り扱う。

・謎の少女
　→自分の弊害にはならないが任務の弊害になる。

・ロゥシャ
　→超越存在に対する明確な不快感とともに抗いがたいしっぽへの誘惑がある。できれば敵対を避けたいと考えている。

・オルガマリー
　→直属の上司だがあまり評価はよろしくない。落ち着いているときだけ信頼できる人、というのが最終評価。

・みたま
　→障害にはなりえないと判断。底知れない人物だが、個人の感情や行動にはあまり関心を感じない。

・四ノ宮姉妹
　→何があったのか知りませんが後悔の念と同情心があり、警戒心を抱けません。

われを嘲けりわらふ声は野山にみち　苦しみの叫びは心臓を破裂せり

この項目は修正されています。

身体記録。エグザイルの副次的効果として彼は人体に関するあらゆる干渉を修正しています。
再構成。ブラックドッグシンドロームにより身体のあらゆる電気信号を取得しています。

……ようやくわかりました。
…彼が自爆しているのは修正機能を周囲に干渉させているだけにすぎません。
要は自身の死亡という状態から周辺地帯をリセットしているんですよ…。

………………ここからはただの憶測にすぎませんが……。
彼からは身体片麻痺と聞いていますが、それがもし、

もしですよ。

片麻痺だから身体をサイボーク化させているのではなくて

片麻痺を起こさせるために身体の半分を置換したのだとしたら………。

UGN 名もなき研究員より

彼の能力は「リセット」である。
自爆に見えているものは情報の再構築プロセスであり、抑止力・修正力・置換の可視化と捉えてもよい。
要はその辺のテクスチャを書き換えているものと考えてもらっていい。

また、身体やその付近にも影響が発生しており、記憶障害が発生している。
その影響によって服装はどれだけ変えても元の状態に戻ってしまう。
また、メモや記録媒体を所持していると書き換え時に整合性が合わないため消失する。

元からこうなっているわけではなく、現在は正常な暴走状態にある。

正常とは身体機能の不全により能力の対象範囲を制限できていることである。
暴走とは修正能力の向上により自分の意思なく情報を書き換えてしまうことである。

つまり自分の力が扱いきれなくなってきているが、身体の機能不全によってその効果範囲を押さえられているということである。
身体が初期状態に戻ることによって安全性を担保できている、というのが現状。

ちなみにその影響で随分と若く見える。
彼の肉体年齢は10代後半で止まっているようだ。
それだけではなく、彼は精神の発達様子も見られない。
実年齢は年数から計算できる。
ただ、それは本当に正しい情報なのだろうか？

仲間が多いのは嫌いじゃない。
あの頃を思い出せるわけではないが、気持ちが安らいでいくのが分かる。
案外俺はこういうのが好きだったのだろう。

ただ、

ただ、

そんなことはもう忘れた。

６時間もたてば俺は普通の復讐鬼だ。

むじゃうの来たることは、水火の攻むるよりも速やかに

記憶が残っている不思議な感覚とともに思い出したことがある。
そもそも人の名前を憶えていたとて人に興味がない俺にはもともと不要な能力だったという事を。
案外、人の名前が覚えられなくなったことは自分の自業自得なのかもしれない。

あと俺はモフモフが好きだった。仕事が終わったら触らせてもらいに行こうか…?

忘らむて野行き山行き我れ来れど我が父母は忘れせのかも

記憶を失うことが悪か？

なら記憶を思い出すことも同時に悪だ。

思い出すな。
思い出すな。
思い出すな。
思い出すな。

俺の復讐の相手は■■■■■だ。

士為知己者死

彼は自分のことを消耗品だと認識している割に、自分のことを使い潰した奴に復讐しようとしている。
おそらく、これは大きな欠陥だ。
彼はこれに対する回答を持ち合わせていない。
（PLは持ち合わせている。後半は四ノ宮姉妹に対する自分の思いを通して勝手に思っているだけだ。）

記憶を無くさないようにする、なんて簡単には言うが無理難題だ。
そもそも6時間以上まともにキープするためには何度も同じことを繰り返さなければいけない。

そしてその反復したことすら一度睡眠をとればすべて水泡に帰す。
俺がいつも持っている本。いったい俺は難解この本を読み直しているんだろうな。
なぜか毎回新品同様になって出てくるが。

……いや、なぜかではないか。
おそらく、俺の能力は爆破ではないな。

この記憶もいずれは忘れる。

じゃあどうやってあの愚かな人間を覚えてやれるというのだ。
自分のことにすら興味がないのに。

四ノ宮なら。

目の前に現れた自分の嫌いな奴のことをどう思うのだろうか。
まともな自己紹介もしなかった俺のことをどう憎めるというのだろう。

急に怖くなった。
自分を恨んでくれないことに。

※反転注意
記憶がリセットされる限り彼の自発的な精神的な成長に期待することはできない。
一方で、周囲の人間との関わりはリセットされない。
記憶がどうあれ、きっと相手が信頼できる人間であれば何もなくとも託せるようになるのではないか。

人間に興味がないと本人は語るが、彼は人の名前をいちいち確認したがる癖がある。
四ノ宮の前例があるように、名前を覚えることはできる。
それこそ、本当に大切なら記憶の制約なんて突破できてしまうのではないだろうか。