容姿・経歴・その他メモ

とある町の良家の生まれ。
何一つ不自由なく暮らしていたが、本人はその恩恵に気付くことのないままやがて独立。
規則正しい生活と栄養豊富な食事、最高の効率を誇るトレーニング、そのための設備。
独立した後も実家からの援助は手厚く、彼はそれらを全て自らの肉体に注ぎ込んだ。

とある刑務所の看守として就職。鍛え上げられた肉体を活かし職場で活躍していた。

刑務所に収められた囚人らには、その罪に反省の色など見せぬどこまでも勝気な人間が一定数存在する。
暴力による勝利。そんな囚人らの最後のプライドを真っ向から奪うのが、彼の最高の趣味。
刑務所に来る人間にロクな者はいないという、自覚のない幸せに満ちているが故の真っ当な考え方を彼はその拳で押し付け続けた。
曲がった人間だから刑務所に落ちる。正しくトレーニングしていないから喧嘩に負ける。真っ当でないから虐げられる。
産まれて以来あくまで勤勉に育った彼なりの真面目な真理。持たざる者には思いもよらぬ自己責任論。
あくまで勤勉に、至極真面目に努力し続けた当の本人に宿ったプライドには「だからこそ自分が最も正しい」と思わせる魔力があった。

ある日、彼の勤めていた刑務所は実験体を求めたFHの襲撃を受ける。
見たことも無い異能たちに純粋な肉体のみの戦力が到底敵うはずも無し。
その時、彼はその生涯で初めての死を体験した。

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それから少しして、西厳寺はFHに覚醒させられたオーヴァードとして再び目覚めることとなる。
自らが鍛え上げた肉体を不細工に覆う鉄の装甲。体内に埋め込まれた、整っていた重心を歪める数々の装備。
ブラックドッグ...改造された自己。初めは絶望するほど醜く感じたその肉体が生み出す今までに見たこともないパワーが彼を魅了するまで、そう長い時間は要しなかった。彼はFHに協力しながら、再び自らの肉体を文字通り磨き上げるようになる。

機械の肉体は実戦で得た知見を反映しやすく、元来真面目だった彼と非常に相性が良かった。

その力は誇示すればするほど本来の輝きを増すように思えた。
誇示すればするほど、自らが本当に素晴らしく、これ以上なく正しいと思えた。

努力だけでは叶わない功績。彼の人生は、ただの幸運だらけの人生だったのかもしれない。
それでも覚醒して以来、一時の敗北も味わうこと無く、彼は着実にその強さを増していった。

気づけばもとのＦＨセルは彼に指示しようとすることを止めるようになっていた。
それは誰にも掲げることのできない大剣をふるう彼の肥大した肉体を、組織の武器としてでなく独立した脅威としてみなすようになったためだろうか。

気づけば敵が自身の前に足を運ぶようになっていた。
西厳寺 蓮との交戦そのものが（その勝敗を問わず）裏社会で評価に値するようになった頃、彼は交戦した相手の命は全て奪うように心がけ始めた。

気づけばもう、誰も彼に挑もうとしなくなっていた。
そうして初めて飽き足らなさを感じた彼は、裏社会の実力者を狩り始めるようになる。

“襲い来る最強の称号”は、そうして完成したのだった。


≪コンセントレイト：ブラックドッグ≫≪ポルターガイスト≫≪雷鳴の申し子≫≪バリアクラッカー≫≪マグネットムーブ≫≪アームズリンク≫≪ライトニングリンク≫≪イオノクラフト≫≪メカニカルアクション≫

マイナーコンボ
≪イオノクラフト≫≪メカニカルアクション≫
メジャーコンボ
≪コンセントレイト：ブラックドッグ≫≪アームズリンク≫≪ライトニングリンク≫≪雷鳴の申し子≫≪バリアクラッカー≫

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