ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

刹那ツミカサ - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

“ニビイロドロウレ”刹那ツミカサ(せつな      )

プレイヤー:十六夜咲夜

年齢
性別
星座
身長
体重
血液型
B型
ワークス
高校生
カヴァー
トリニティ総合学園ニ年生
ブリード
クロスブリード
シンドローム
ソラリス
ハヌマーン
HP最大値
26
常備化ポイント
8
財産ポイント
8
行動値
4
戦闘移動
9
全力移動
18

経験点

消費
+459
未使用
589
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自
経験
邂逅/欲望
覚醒 侵蝕値
衝動 侵蝕値
侵蝕率基本値0

能力値

肉体2 感覚1 精神2 社会4
シンドローム0+1 シンドローム0+1 シンドローム1+1 シンドローム3+1
ワークス1 ワークス ワークス ワークス
成長 成長 成長 成長
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正
白兵 射撃 RC2 交渉
回避1 知覚1 意志 調達
情報:噂話1

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
Dロイス 記憶探索者
方代イマ

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
非オーヴァードをエキストラ化

コンボ

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
0 0 0 0 0 0 589/589
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

容姿・経歴・その他メモ

BAFC咲夜卓『Beast of the Apocrypha』について(β版)


『Beast of the Apocrypha』(以下BotA)は、十六夜咲夜PLがGMを務めるPL卓です。
それぞれ一話完結のシナリオからなるオムニバス形式をとっています。

グランドトレーラー


『それでも、残酷な奇跡の時代が過ぎ去ったわけではないという信念を、私は揺るぎなく持ち続けていたのだ。』
───スタニスワフ・レム著 沼野充義訳『ソラリス』

激化する戦いの日々。錯綜する彼我の思惑。少しずつ遠くなっていく平和。
アリウス分校やギルドを筆頭として、キヴォトスは様々な組織からの襲撃を受けている。
けれど、それだけが争いのすべてではない。
諍い、嫌い、すれ違い。人間を標榜し続ける限り、感情は鈍く疼き続ける。

だから、これは末節の話だ。
実のところひどくありふれた、日常の行く末を決定づけるための戦いだ。

DX3rdBAFC咲夜卓『Beast of the Apocrypha』

外典は爪を伸ばし、方舟にひとすじの影を落とす。
ダブルクロス───それは裏切りを意味する言葉。

登場NPC
●“キメラ”方代(はこしろ)イマ

ブリード:クロスブリード シンドローム:キュマイラ/オルクス
カヴァー/ワークス:トリニティ総合学園二年生/UGNチルドレンA 年齢:15 性別:女

「ふふ。───君は実に馬鹿だな。」
「僕だって! 僕だって君を、君にひどいことをしたんだ! だから、ごめん……ごめん、ツミカサ……!」

トリニティ総合学園の最高機関、ティーパーティーに所属する女子生徒。
得意科目は歴史と音楽、苦手科目は体育。趣味はなし。眉目秀麗、文武両道のツインテお嬢様。
落ち着いた性格だが、戦闘スタイルはキュマイラ・シンドロームを生かした白兵屋。
彼女の“領域”に拐かされた者は、彼女の真の姿───牙と爪を持つ惨たらしい獣を見るという。

本シリーズの依頼人であり、『BotA(Ⅰ)ソラリスの潮騒』における忘却流行事件の真犯人。
ツミカサの手により記憶を忘却させられた彼女は、その欠落を補うため、暴走下でトリニティの生徒を襲撃していた。
事件解決後はツミカサともども自首したとのうわさ。

●“ニビイロドロウレ”刹那(せつな)ツミカサ

ブリード:クロスブリード シンドローム:ソラリス/ハヌマーン
カヴァー/ワークス:トリニティ総合学園一年生/高校生 年齢:16 性別:女

「うっざ……再走(リセ)再走(リセ)。間違いだって何だって、このチカラでやり直せばいいじゃない。」
「間違えた過去を顧みるなんて、誰だって怖いに決まってる。……けどまぁ、向き合う努力はしたげるわよ。」

トリニティ総合学園に所属する女子生徒。
得意科目は現代文、苦手科目は歴史。趣味は繁華街での遊興。やや斜に構えた態度の小市民。
素行に問題がある不良生徒であり、時々授業を抜けて繁華街で遊んだり、隠れてタバコを吸ったりしている。
その性質上、他生徒からは距離を取られがち。

『BotA(Ⅰ)ソラリスの潮騒』ではシナリオボスを務める。
友達を傷付けてしまった事実から目を逸らし、逃げ続けるために“忘却”の能力を振るっていた。
シャーレとぶつかりあったすえ、傷付けた友人に「ごめんなさい」をするための一歩を踏み出したという。

各話あらすじ・補足など
第95話『Beast of the Apocrypha(Ⅰ)ソラリスの潮騒』


「もうイヤ! もう、イヤ……ねぇ、助けてよ……」
そこまで言って、彼女は、あは、と笑った。
そうだ。助けを求める友達(あいて)の記憶は、いちばんはじめに消えてしまったんだった。
ケンカの末に言ってしまった「大嫌い」を、取り消すために。

───“ニビイロドロウレ”刹那ツミカサ、己の罪から逃げ出しながら

トレーラー

トリニティ自治区で“忘却”が流行している。
課題の提出。部活動やバイトのシフト。友人との遊びの予定。忘却の対象は広範に渡り、徐々に重症化しているという。
ティーパーティーはこの事態を重く見て、一連の事件の調査および解決をシャーレに依頼する。

ソラリスの潮騒。それは心を焼き直す《恐怖》の再走。
潮騒は鳴り止まず、赤色の記憶を浚い続ける。

あらすじ

シャーレは、トリニティ総合学園のティーパーティーに所属する生徒、方代(はこしろ)イマから依頼を受ける。
いわく、トリニティ自治区で流行している“忘却”の調査と解決をしてほしい。
この忘却は一ヶ月ほど前から流行りだしたと思しいが、ここ数日で被害が急激に深刻になっているのだと言う。

シャーレはこの事件の調査を行い、不審な生徒(刹那ツミカサ)と遭遇する。
彼女は“忘却”の能力を振るってシャーレの手から逃れるが、方代イマの協力を得て逃走先を同定。
ツミカサと交戦し、その無力化に成功する。

バックグラウンド

※情報量過多のため、BotAの開催にあたりこれを参考にするのは非推奨。

この事件の発端は、刹那ツミカサとその友人、方代イマの喧嘩だった。
立場、成績、地位の違い。そういったすれ違いのすえにツミカサは暴言を吐き、イマを深く傷付けてしまう。
その表情を見て自分の行ないに恐怖したツミカサは、反射的にソラリス・シンドロームのエフェクトを使用した。
一連の喧嘩の出来事を忘れさせようとしたのだ。

しかしその結果、イマはツミカサのこと自体を忘れる。

ツミカサが消そうとしたのは、喧嘩の記憶だけだった。しかし、イマはツミカサのこと自体を忘れた。
この齟齬はなぜか? 答えは、イマがツミカサのことを大切に想っていたからだ。

彼女が友人に「大嫌い」と言ったとき、友人の持つツミカサへのロイスはタイタスへと変化した。
そして直後に、友人はそのやり取りの記憶を忘れさせられた───すなわち、ロイスがタイタスになった理由を忘却した。
タイタスを昇華する動機を失ったのである。

昇華されないタイタスは、ロイスとして結び直すことができない。
昇華しようにも、そのための理由も動機も、すでに彼女の中に存在しない。
タイタスはタイタスのまま漂流し、やがて行方がしれなくなる。
ツミカサとの思い出は色褪せ、そのうち思い出を顧みることも減っていく。
そのようにして関係性は変貌した。
イマにとってツミカサが「その他の大多数の生徒と同じ、決して特別ではない人間」になるのに、
そう時間はかからなかった。

そして───
彼女にとって、ツミカサへのロイスは日常へのよすがそのものだった。
それを失った彼女は、徐々にレネゲイドウィルスの衝動に侵蝕されていく。
「なにか、取り返しの付かないものを忘れてしまった気がする」
「だから、思い出さなきゃ」「足りないなら、他の人から奪ってでも取り戻さなきゃ」
満たされない。埋まらない。必要なはずの誰かがいない。精神の均衡はやがて破綻し、彼女もまた暴走への段階を踏む。

つまるところ、イマはこの忘却流行事件のもうひとりの犯人だった。
なくしてしまった「自分を定義するのに必要なもの」を求めるために、
暴走(無意識)下でトリニティの生徒たちを襲撃し、記憶を簒奪していたのだ。
あらゆる辛いことから目を背けるため、生徒たちのありふれた日常のやり取りを忘却させるのがツミカサだとすれば、
自分の大事なものを取り戻すために、個々人のアイデンティティーに関わる記憶を簒奪していたのがイマである。


友人が自分のことを忘れてしまった。しかし思い出させてしまえば、自分の罪を突きつけられる。嫌われる。
忘却と再生のデッドロックに彼女は恐怖し、そして、その恐怖に耐えきれなかった。
「違う、私の行動は間違っていない、間違いのはずがない」「行き詰まったらやり直すのは正しいことなんだ」
「誰だって、苦しいことや辛いことなんて感じたくない」
二度の“取り返しの付かないことをしてしまった感覚”から逃れ、自身を正当化するために
日常の中で辛いこと、悲しいこと、困ったことに直面した時に相手の記憶を消し、なかったことにするようになっていく。

つまり、それが暴走への段階だった。
一線を越えてしまったことで、彼女の精神的な耐性、エフェクト行使までの閾値は下がり続けていった。
誰かと廊下でぶつかった時の、一瞬の気持ちの揺らぎにさえ耐えられないほどに。
諍い、嫌い、すれ違い。彼女はあらゆる辛いことへの《恐怖》に従い、トリニティへ忘却を振りまき続ける。

ボツ要素、後日談など
刹那ツミカサの日記

 当初シナリオの情報項目として用意していたが、長いのでボツになった。時系列と公開順は一致しない。

日記Ⅰ

9月16日
あの子がいつまでも絡んできてうざったい。
ティーパーティーに入れるような立派な優等生が、私ひとりにかまけるとか意味がわかんない。

あの子はいつも成績の事を訊ねてくるし、休みの日には部屋まで押しかけてくるし、
怒られるからタバコもおちおち吸えないし、夜遅くまで通話してるから寝不足だし、
あの子と遊びに出かけるようになってからバイトを増やさなくちゃいけなくなったし、
いなくなった方がせいせいするに決まってる。

そのうえ私と一緒に遊ぶようになってから、あの子は他の奴らからも距離を置かれはじめてるらしい。
なのに私の隣にいる時、あの子はいつもニコニコ笑ってる。
そういうの本当にうざいのよ。

お嬢様はお嬢様らしく、高嶺の花でいればいいのに。

方代イマ。
本当にいけすかないやつ。

日記Ⅱ

友達と、ケンカした。

その時、私は、一線を越えた……あの子を払いのけるために、ひどいことを言った。
あなたなんか友達なんかじゃない、大きらいだって……違う、私はそこまで言うつもりなんてなかった……

……言ってやったという震えるような達成感は、あの子の表情を見た瞬間に、全て冷たい後悔になった。
あの子をまっすぐ見れなくなって、血の気が引いて、急にものすごく怖くなって、ソラリスの力を使っていた。
あの子の中から、ケンカの記憶を全部消したんだ。

私はなんであんなことをしたんだろう……思い出すと胸騒ぎがする……
でもあのままじゃ本当に取り返しの付かないことになっていた気がする、だから間違ってないはずだ……
気にするのはやめよう。考えないでもう眠ろう。
明日からはまた全部元通りになっているはずだから……

9月26日
おかしい。

9月28日
何かがおかしい。
胸騒ぎがする。

9月29日
やっぱりだ。
あの子が私を見てくれない。

10月1日
あの日からあの子の態度がなにか違う。冷たい? 憎まれてる? 嫌われてる? わからない……なんだかヘンだ……
どうして? あの時の喧嘩の記憶はきちんと消したはず。
忘却が不完全だったの? それとも忘却は間違ったことだったの? 違う、そんなわけがない。私は間違えてない!
嫌われたくない、間違えたくない、失望なんてされたくない! 辛い出来事なんてない方がいいに決まってる!

間違いを消しさるソラリスの力が、
私たちが当たり前に持っているレネゲイドの力が、間違いであってたまるものか。

日記Ⅲ

10月5日
あの時の私の行動は間違ってない。間違っていていいわけがない。
記憶を消すこの力は、正しいんだ。

10月6日
だから もっと使わなきゃ。
間違っていないことを 証明しなきゃ。

10月11日
・道端、撃ち合いの喧嘩

10月16日
・学園廊下、いじめの現場

10月20日
・寮、叱責の怒鳴り声
・教室、くだらない会話

10月22日
・スイーツ店、列に並ぶ生徒
・道端、会話

10月23日
・教室、会話
・道端、会話
・寮、会話

10月24日
・会話
・会話
・会話

10月25日
・声
・視線

10月31日
胸騒ぎが止まない。

はじまり:五月の雨

五月の雨が降る、トリニティ自治区。
校舎の玄関口で、ふたりの生徒がすれ違う。

「ちょっと。誰だか知らないけど、そんなとこで何突っ立ってるの? 外で雨が降ってるのが見えない?
 早く帰りたいからどいてよね。」
「───あっははは! 冗談でしょ? 天下のティーパーティー様が傘を忘れて帰れないとか、バッカみたい!」
「ほら、私の傘に入りなよ。」

「ったく。どんな高尚なお嬢様かと思ってたから、びっくり! 忘れ物をするとか、抜けてる。」
「───アナタたち、思ってたより普通なんだね。」

「……なによ、急にこっちの方を見て。
 なんでもない? ───急に笑って、ヘンなやつ。」

そうやって、二人は雨の中を同じ傘で歩いていった。
ざあざあと篠突く雨がビニールに弾ける音は、穏やかな潮騒のようだった。

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 GM 参加者
フルスクラッチ作成 0
レギュレーション 109
追加経験点(30)、能力値の上昇(30)、ユニークアイテム(30)、メモリー(15)、イージーエフェクト(4)
追加経験点 350

チャットパレット