天性のお節介焼きにしてシンプルさを追求するメイド少女。
メイドとしての業務中であれば大抵優雅で優しいお姉さんであるが、素の状態では打って変わってドライで面倒くさがりのズボラになる。
どちらにしろ面倒見の良いお節介焼きであることには変わらず、口調や服装は違えど淡々と片付けや料理をこなす。
ハウスダストアレルギー持ち。人前では気合いで耐える。

オンオフがはっきりしているが、オフ時の姿勢が義母によく叱られた為にその事を可能な限りバレないように立ち回っている。
他人には特技・趣味は『メイドらしいもの』を語っているが、実際の所は俗っぽいもの。

職業病なのかどこでも掃除は怠らず、元から質素で物が少ない彼女の部屋を見てもズボラな所はそんなに気付かれることはない。
ゴミ箱に丁寧に詰め込まれたインスタント食品などの残骸を見つけられると話は別。
オフ時の自分一人に使う体力リソースは最低限で済ませる質で、休日は基本外に出ずベッドの上で延々と電子書籍を読み漁るか犬猫写真ネットサーフィン。
この点は十数年経っても変わらない模様。

かの紳士のように万人に優しく、整理整頓を忘れず、慈愛を振り撒ける淑女たれ。

しがないメイド。
この異名は別世界線において契約者に付けられたもの。

アテナの導き

玖緒の得物である超細型のワイヤーと収納用の黒い両手袋のセット。ぱっと見ではただの手袋にしか見えない。
ワイヤーは謎の伸縮性と耐久性を持ち、彼女の技術と掛け合わせて糸鋸のように何でもさっくり切れる。
手袋もかなりの耐久性を持つためよく酷使される。洗濯機を使わず手洗いすること。

未輝深 富和(とわ)：義母にして師。

出生直後、実の両親を交通事故で喪い、居合わせた一人の自称万能メイドに拾われ、彼女が当主を務める使用人を輩出する一家にて育つ。
健康かつ優秀に育ち、一人前と見なされた１５の年に「独り立ち」としてある良家へと使いに出される。