UGN関連施設の前でレネゲイドに罹患した状態で倒れていた所を保護された元UGNチルドレンであり、組織の気質にこそ適応できなかったが、周囲には恵まれ擬似的な家庭経験を経験、成長し日常に参加する際に贈られた物と同じスーツを治したりしながら纏い続けている
保護された日と同日に、SoGとの繋がりを持っていた一族の屋敷が激しいレネゲイド行使により壊滅している、痕跡は徹底的に破壊され詳細は不明
一時、関係者と目された本人も語ろうとはせず、特異体に変質した影響か現場に残された血痕やレネゲイドに至るまで現在の彼と一致する物はなかった為、それ以上の追求は行われていない

非日常における物騒さは鳴りを顰め、大人しくは無いが騒々しく日常に馴染んでいる
一人暮らしだが、友人を誘ったり遊びに行ったり、旅行に行ったり家にいる事は少ない

日常においても、訓練により習得した技能により様々な仕事を引き受けるフリーランス
勤務態度自体は真面目なので、評判はまあまあ

かつての教官に言いつけられた貯金以外は、欲望に弱い性格からあっという間に使って次の仕事に追われる事になる
…なお、恋愛歴に関しては好意に弱い性格や経験不足による物から利用されたり、ズタボロにされたりそもそも女性の扱いが下手だったりで日常非日常を問わず散々な物になっている為、基本片想い、ナンパとかも好きだけど得意ではない

血液を武装化するブラム＝ストーカーのレネゲイドと無機物を操るモルフェウスが反作用を起こしているのか、自分の血液を物質の様に自在に操れる代わりに、自身の体温だけは感じる事ができず主観的にはとても寒く感じる
その為、幼少期から人との接触を求める事が多く距離の近さはこういった性質から来ている
なお、体温が存在しない訳ではなく平均よりむしろ高い
体重もまた血液という綿密に身体と結びついた物質を媒介にした結果か、体重は外見より重く日常生活が送りやすい程度にいつも調整している

家族とも呼べる同期がジャームになり敵になった事もある、自分では感じ取れない温もりを伝えてくれる人がいる事もある
そのどちらも、自分の認識では存在しないと断じた物でさえ、繋がりが証明してくれる事がある

そして、そもそもの話、敵に抱いた好意さえ肯定するのならその相手を断ち切る事を受容せなばならない時が必ず来る
だが、好意に嘘を付くことはできないし、何もせず譲る事は余計にできない
だから、好きな物を守る為には、好きな相手であろうとも戦う理由が必要になった

経験から学習し冴えない頭で熟慮しながら、彼はこう結論を出した
『絆を育んだ人を断ち切る事になっても、切られる事になって、見えなくなっても繋いだ想いは消えない』
『壊した物でも、壊された物でも、全部繋がり、今も支えてくれている』
『だから、今この時に敵なら躊躇わない容赦もしない、それが尊重するという事だと信じる』

それが身勝手な独り善がりだったとしても、彼は拘りを持って一つの武器を形作る
繋がれながら断ち切る武器……本来武器でもない筈のチェーンソーは、彼の想いを真っ直ぐと表現した物なのだ


「こんな感じの理由があったとしたら…俺の事好きになってくれたりする？…微妙か、じゃあこの話、内緒って事で！」