容姿・経歴・その他メモ

ギルド日本支部所属の金融マフィア。
様々な犯罪者に高金利で金を貸し付けては、あらゆる手段で金を回収する裏社会専門の金貸し屋。
宗教的な争いの続く中東のとある紛争地帯で孤児として育った彼は、幼い頃からあらゆる犯罪行為に手を染めてきた。
10年ほど前、彼は貧民街で窃盗グループを組織しており、その地域には珍しい外国人を狙って強盗殺人を繰り返していた。
ある時、いつものようにカモを見つけて路地裏に誘導し、仲間たちと取り囲んだところまでは良かった。
狙いをつけた相手が普通の人間ではなく、血を流して転がっていたのが自分達だということだけが、いつもと違っていた。
その男―――後のギルド日本支部長、フェルナンド・フランコはハーローンを生かし、自身の手駒として連れ出した。

それから10年、世界中の犯罪組織と繋がりを持つギルドという闇の中において、ハーローンは自らの才能を開花させた。
あらゆる犯罪で金を稼ぎ、それを元手に資産を増やす。
彼は瞬く間に莫大な富を築き上げ、ギルド内部で大きな発言権を得た。
この時、ハーローンは世界の核心に触れたのだ。
金は力であり、何をするにも金で解決できる。
金は全能の存在であり、すべての始め、終わらせることができる万能のシステムだと―――即ち、金は神であると。
なんて単純な真理なのだ、信仰が何だ、笑わせてくれる。
そんな吹けば飛ぶようなお題目で、自分は惨めな戦災孤児としての暮らしを強要されてきたのか。

新たな信仰を手に入れた彼は、さらなる力を、さらなる金を求める。
今の彼の望みはギルド日本支部長の地位、一国をも左右できる莫大な資産の獲得、そして自らが生まれ育った自治区を｜金で買い上げる《・・・・・・・》ことだ。

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