キャラクター設定

概要

　中性的な容姿の人物。探偵をしている幼馴染に付き合い、探偵助手(本人は見習いだと言い張っている)をしている。
　海外で過ごしていた経験もあり、語学は堪能。幼馴染とはその時に出会っている。
　家族は現在はいないが、話をすれば姉の話だったりが出てくる。ただ、両親の話は一切出てこない。

　黒髪短髪。赤い瞳を持ち、普段は柔らかく緩んでいるが、一たび敵だと認識すると、朱い毒矢が敵を穿つ。
　12本あるゾディアックウェポンの1つに選ばれているが、攻撃方法がレネゲイドコントロールなこともあり、基本的には使われることはない。
　ただ、赤い瞳で敵を睨み、敵を正確に狙い討つ姿は、まさしく｜砂漠の暗殺者《さそり》に相応しい。

　なお、ゾディアックウェポンは蠍の尻尾のように節がある、大きな蛇腹剣のような形になっているが、別にそれで追撃距離が変わるとか、そういったものはない。

性格

　基本的に穏やかな性格をしており、雰囲気としてはミステリアスだが親しみやすい。
　性別不詳であり、本人も親しい相手でなければ明言することはない。
　女性の立場にも男性の立場にもよらない中立で、だからこそ冷静な判断を下すことも多い。

　しかし、親しい相手にはよく振り回されたり、逆に子供っぽく振り回したり、年相応な反応をする。
　弱音を見せることもあるが、それでもすべてを割り切って立ち上がるような芯の強さがある。

　なお、本人の性別は"女性"であるのだが、過去の事件により自身を無性別だと認識している。肉体が女性である自覚はある。
　それゆえか、一人称も男性が一般的に使うものを使用していたりする。

名前の由来はさそり座の別名「オカゴボシ」と男性でも女性でも違和感のない名前。悠か遠く、滅多に起きない事象。
コードネームは、雨粒の矢と、さそり座のアンタレス

一人称：俺
二人称：あんた、お前、君
好きなもの：姉さん、幼馴染
嫌いなもの：自身を女性だと認識してすり寄ってくる人間
趣味：謎解き、誰かの手助け、蠍を含めた暗闇で活発に動く生物の観察(蝙蝠とか)

ライフパス

出自

　元々は、服飾で有名な斑財閥のお嬢様、｜斑 ゆき《まだら ゆき》だった。
　少々人見知りではあるが、お人形のように可愛らしく、ほころぶ笑みはまるで春の妖精のようだと言われた。
　容姿端麗だったこともあいまって、斑家で新しく製作された服のモデルは、基本彼女が担当していた。

　いわれたことにはきちんと従う、従順な子供だった。むしろ、子供らしくなかった。
　斑財閥は名家だったからか、昔からUGNに出資し、時にはレネゲイドの力を持つ子供を送っていた。
　実の娘を手伝わせるとなれば、恩を更に売れるだろう。そう考え、両親は彼女に命令した。"オーヴァードとして覚醒せよ"と。
　その命令に従い、彼女は覚醒した。そうして、その不思議な力を使って、家以外にもUGNチルドレンとして、UGNにも協力していた。

　そんな彼女には姉がいた。斑 ハルという、快活で元気を与えてくれるような、夏の海みたいな少女だった。
　姉は精巧なお人形のような造形はもっていなかったが、笑顔と愛嬌で、すぐに人と仲良くなれた。もちろん、少し年の離れた、人形のような顔をした、自身の妹とも。
　親でさえ、命令しただけで不思議な力を持った彼女を、僅かに遠巻きにしていたというのに、姉だけは、彼女は人間として接した。
　少しの幸運で四葉のクローバーを探したり、時には影で人の話を盗み聞きしたりなんかの悪戯もした。

　両親は、家族と言う外観と、仕事を大事にしていた。だから、彼女自身に親に育てられたという認識はあまりない。
　彼女の心を、笑顔を育てたのは、実の両親ではなく、彼女の姉だった。

経験

　家のモデルとして世界各地を飛び回りながら、彼女は姉と、新しくできた幼馴染たちに大事にされて、優しく、穏やかな少女に育った。
　彼らのおかげで、漸く人間らしくなれたのだ。

　姉には、大事な人がいた。
　妹の彼女も大事だが、それとは別で大事な、将来を考えている程の人だった。
　彼は、家柄も申し分なく、そして、妹である彼女にも優しくしてくれた。
　彼女も、この人だったら姉さんを任せられると、そう思っていたのだ。

　それは、突如として崩れる。

　姉が彼から振られた。その理由は「僕は君の妹さんが好きなんだ」だった。
　そんな感情を微塵も感じていなかった彼女は、大層驚いた。そして、姉に確認しに行けば、部屋に入らないでと言われる始末。
　原因である彼に聞きに行けば「それは本当だ」「僕は君が好きなんだ」「元々、君のお姉さんとは友達として一緒にいた。付き合っていたわけではない」と。そう言い募っていた。

　あれだけ姉と仲良くしていたのに、彼の目的は、自分と仲良くなるためだったのだ。
　そのことに嫌悪感を覚えて彼を拒絶すれば、彼はヒステリックを起こしたように「どうして！」「君が色香で騙したんだ！」「あれだけ優しくしてあげたのに！」と妄言を叫ぶ始末。
　そして姉からは「結局……あんたに全部取られちゃう。もう沢山よ！出てって！！」と、明確な拒絶を示された。

　結果として彼女は、名家の御曹司をたぶらかし、家族仲に亀裂を走らせた悪女として、家の中に居場所がなくなった。
　そうしてその結果、家族にいらないと言われた彼女を、不思議な能力を持つ彼女を、斑家は殺すことに決めた。
　存在を、ではなく、生命を。

　彼女はそれに従い、殺された。
　斑 ゆきは、そこで死んだ。

　そうして捨てられた死体は、自身の領域を操り、幸運にも｜ゾディアックウェポン《さそり》に目を付けられ、ほぼ死んでいたと同等だった肉体は再生された。
　そして生まれたのが、加護星 悠稀だった。

　一度は死んだ悠稀は、もう斑家には頼れない。
　そこで頼ったのは、幼馴染だった。
　そうして、色々な国を自身の都合で渡り歩く幼馴染についていき、他の国にあるUGN支部で協力しながら、自身の毒を制御できるようにした。
　なぜなら、あの時生き返ったのは、能力の暴走だったからだ。


　結果として、彼女は全てを捨て、新しい名前とともにUGNチルドレンになった。
　……新しく生まれた自分が、本当に人間なのか、自分なのかすらもわからなくなりながら。

邂逅

　彼女は、幼いながらに優秀だ。
　常に先を読み、全てを自分のテリトリーの中に置く。自分が、全てを把握できるように。

　実際の所、悠稀が能力の面で一番お世話になった人は、この人だった。
　自分よりも幼いながらも、卓越したコントロール技術を持つ彼女。
　その彼女に、今も、そして昔も、面倒をかけている。

　ゆきとしての師匠は、彼女だった。
　だから、死んで蘇ったとき、人として助けを求めたのは幼馴染だったが、｜化け物《オーヴァード》として助けを求めたのは彼女だった。
　彼女は話を聞いて頷いたあと、斑 ゆきのデータを消し、加護星 悠稀を登録した。そうして、能力の制御を一から教えてくれた。
　初めて学ぶ生徒に教えるみたいに。

　そうしてくれたから、悠稀は同じ組織にいるというのに、別の人間として生きていけている。
　彼女無しでは、きっと、ここに留まれなかっただろう。

履歴

かつて、世界から拒絶された少女がいた
少女はただ　この世界で生きていたかった
ただそれだけの　小さな望みだったのだ
しかし　少女は世界に災厄をもたらすことしか出来なかった…

時は戻り、舞台は現代
選ばれたUGNチルドレンしか持つことのできない12本の大剣「ゾディアックウェポン」
その所持者である12人のチルドレンが、アメリカにあるUGN本部へと招集された。
本部より下された特殊任務
それは世界全土を巻き込んだレネゲイド事件につながる
壮大な物語の始まりであった…

蘇ったリエゾンロードの暗躍
世界各地で事件を起こすクランエージェント
そして、謎に包まれた13本目のゾディアックウェポン

選ばれし12人が辿り着くのは世界の平和か、それとも破滅か…

ダブルクロス The 3rd edition「凶つ星の光芒(エルピス）」
探せ、この物語の破壊者(ダブルクロス)を


NHO(PC共通)
概要：ゾディアックウェポンの所持者として選ばれたUGNチルドレン

ロイス：“超越者(メタゼオス)”テオフィラ　　推奨感情…P好奇心/N脅威
ワークス/カヴァー：UGNチルドレン/学生など年齢相応の任意のもの

　君は〇〇座のゾディアックウェポンの所持者として選ばれたUGNチルドレンだ。君は、アメリカにあるUGN本部からの緊急招集を受け、君を含む12人のゾディアックウェポンの所持者が集められる。
　ゾディアックウェポンの所持者12人を集めて言い渡された任務、それは５年前にゾディアックウェポンを用いてレネゲイド災害を引き起こしたFHのリエゾンロードの１人、“超越者”テオフィラに関わるものだった。


ゾディアックウェポン（参照：ユニバーサルガーディアン　ｐ.31）
種別：エンブレム/白兵　技能：《白兵》
命中：-3　　攻撃力：11
ガード値：3　　射程：至近
解説：戦闘能力に秀でたチルドレンにのみ渡されるＵＧＮに12本しかない大剣。使用者のレネゲイドに反応することで切れ味を増す。
　この武器を使用した白兵攻撃の命中判定にエフェクトを組み合わせている場合、その攻撃のダメージロールに＋1ｄ10する。ただし、使用することであなたの侵蝕率を+2する。

セッション履歴