容姿・経歴・その他メモ

　私は、何度も人の世界と神の世界を行き来している。そのたびに私は深い毛皮のコートを着て人の世界を旅してきた。ほとんどの熊生では、私は人とかかわることなくその生を終えた。それはそれで楽しかった。極北でオーロラを眺めたり、誰も踏んでいない雪原を歩いてみたり、極寒に咲く花に心打たれたり、私はただ生きていた。それでも、ごくまれに人に出会った、彼らはみな等しく私に敬意と畏怖でもって私と接した。
　そして、一つ前の人生で、私は人と深くかかわることになった。その時初めて名前をもらった。私は、その名と戦友と、共に世界を巻き込んだ混沌へと足を踏み入れた。そこは地獄の東部戦線であったが彼らは暖かった。私は彼らにたくさんのことを教えてもらった。ビールの飲み方、たばこの食べ方、バイクの乗り方、砲弾の運び方、仲間との絆と心強さ。人の温かさを知った。
　それを知ってしまったら、私は人から離れることができなくなってしまった。自然の孤独に耐えられなくなってしまった。そして私は神々の国に戻った時、私は願った「今度は、人間の傍にいたい。叶うことなら、私の前でもう二度と"兄弟"が居なくならないように守れる力が欲しい。」その願いは叶えられた。私には『モルフェウス』と『キマイラ』の力。そして、人間の肉体を手に入れていた。
　そうして、私は北海道の道路を側車付バイクで走っているときに、私は人に出会った。

私は私が望んた私になるために、UGNに協力している。私の毛皮は誰かを守る為、私の力は誰かを守る為、私の全ては彼らのためにある。

私の名前は
異国を現す夷
戦士を現す武
麒麟を現す麒
神であることを示す
"神威"
彼女がつけてくれた名だ…

私は私を監視する。人を傷つけ過ぎた熊は「ウェンカムイ」と呼ばれてしまうから、神々の世界に戻れなくなってしまう。けれど、人と生き抜くことができるのなら…それも悪くないのかもしれない。

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