容姿・経歴・その他メモ

「幼いころ、ほかの子供たちと周りの大人にあの目を向けられるたびに思ったことがある。こんな気持ちになるくらいだったら、僕は本から情報を拾うだけの機械にでもなってしまいたいと」
「今？どうでしょう。少なくとも、彼女が生きていたならばそんなこと、心のうちに仕舞って置けたかもしれない」



恋人とその妻子を刺殺した女がいた。
女は死刑宣告を受けた。

他でもない実の母親に運命を歪められた少年は、暗い少年時代を送った。
殺人犯の息子、そのレッテルは少年から人を遠ざけるには十分すぎるものだった。

少年は本を友とするようになった。
中でもノンフィクションの物語、エッセイ、新聞までもを読み漁った。

成長した彼は、自分の幼きころからの記憶を語るブログを立ち上げた。
彼は愚かだった。自分の記憶が薄れてなくなってしまう前に、誰かに知っておいてほしいという浅はかな考えで、閉じ込めておくべきだった記憶を晒し上げた。
凄惨な事件の加害者の息子、彼の語る女の記憶は話題を呼ぶに十分な真実だった。

彼は人生の中で二度経験することになる一度目の絶望を味わう。
記事に寄せられたコメントは事実を捻じ曲げたがる考察者が妄想を蔓延らせる。
炎上したブログを見て思ったのは一つの真理。
真実なぞ大衆に晒せば廉価な餌に過ぎないのか、と。
人の本質は悪だ。自身の快楽のためなら、なんだってやるのが人間だ。
この時精神的なショックによってオーヴァードへと変異するが、それは彼にとっては些事だった。


良くも悪くも名を売った彼は、デザインなど学び本格的にブロガーとして生計を立てていた。
レネゲイドによってもたらされた力は人の警戒を解き、真実を暴き出すのに適していた。
文才は少年時代本を読み漁ったことで獲得していた。彼にとってブロガーは天職となった。

なんやかんやあって母親がぶっ殺した被害者の遺族の兄とかに襲撃されて人の悪性は自分の中にもしっかり存在していることとめった刺しにされたのになんか生きてた自分の体の変容に気づいて激しく絶望した
長期入院という体で引きこもってたけどひょんなことから奇妙な科学者に出会い、今に至るってわけ

現在はブログの管理とフリードライバーの両方を生業としている。

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