容姿・経歴・その他メモ

立花家の次女として生まれた。
立花家は代々続く古流剣術の家系であり、かつては天覧試合として行われた真剣を用いる剣術大会で準優勝を収めたこともある。その天覧試合以来、立花家はその血に連なるものから最強の剣士を輩出するべく、力の探求に没頭した。それは、かつて天覧試合で優勝した家系が時代の波に呑まれ消失し、剣というものが表向き時代錯誤となった現代でも変わらない。
立花家はオーヴァードという存在が表れて以降、その力を取り入れることに躍起になった。立花家の理想とする剣士は、屈強な体格を有した男で、ブラックドッグ×ハヌマーンのクロスブリードであることが望ましいとされた。立花家の初子は病弱な女性だったが、人工オーヴァードの第一世代として手術を施され、後天的にブラックドッグのピュアブリードとなった。
次女、千鳥は望み通りのクロスブリードとして生まれたが、何の手違いか女として生まれた。家では落胆の声が上がったが、性能は目標モデルと大差がなかったため、次世代の指導方法の確立に向けたテストモデルとして運用されることとなった。
終わらない鍛錬を課される。無限の向上を要求される。まっとうな人の心を持つ千鳥にとってその日々は地獄だった。期待通りの長子、弟が生まれるまでは。
高校卒業後、逃げるように家を出た。行先はどこも決まっていなかったが、噂にオーヴァードのための組織、UGNがあると聞いた。そこになら、自分の居場所があるかもしれないと感じた。

性格は真面目で実直だが、あまり俗世に触れてこなかったため、どこか世間知らずなところがある。一人称は私で、基本的には敬語で話す。元々の善性と、正義のヒーローに対するあこがれから、困っている人やそれを虐げる悪は見逃せない。ただし、責任感の強さから、色々抱え込んでしまうところや、彼女の「正義」が一般的な倫理に根差すものではないが故の危うさも秘めている。

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