容姿・経歴・その他メモ

②【受け】
　あなたはオーヴァードであり、世界の真実を知っている(所属組織やシンドロームの設定は自由に
行って良い)。
　ある日あなたが目を覚ますと、真っ白な部屋に居た。しかも何故か、顔見知り(仲間や敵、あるいは
敵対組織のメンバーと知らずに友人でいる……など自由に設定して良い)の同性である【攻め】も一緒
に居る。部屋に落ちていた紙によると、あなたは強力な媚薬を盛られたらしい。紙によれば“満足すれ
ば解放して差し上げます”とのこと。何とかして、2 人でこの部屋を脱出しなければ。

①あなたに愛されたい
　あなたは【攻め】に恋愛感情を抱いているが、その思いを隠していた。だが、強制的に発情させら
れた身体は、どうしようもないほど【攻め】を求めている。
　……あの人になら、自分の全てを捧げても良い。
　目的：【攻め】に愛の告白をする
　あなただけのキーワード：「私の全てをあなたにあげる」


いつも、誰かと比べられていた。
それは姉の璃亜菜であったり、友達であったり、先輩であったり、隣の家の子、すれ違った誰か、テレビの中のアイドルであったり。
成績が良くないから、かわいくないから、話を理解できないから、早く走れないから。
いつもいつもいつも、褒められたことなんてなくて。どれだけ頑張っても、どうしても届かなくて。
私だってあの子より、私だってこのくらいは、は、何の役にも立たなかった。



それだったら、元から期待されなければいいんだ。
たぶん、そう。期待させるようなことをするのがだめで、だからより失望させるんだ。


家から逃げ出して、路地裏でうずくまって。そうすればもうどこも痛くはなかったけれど、とてもとても寒かった。

――、どうして、どこにも私を私のまま愛してくれる人がいないのかなぁ。


ある日、紅いきらきらするキャンディーを貰った。これを食べれば、きっとありのままを愛してくれる人が現れるって。
でも、そのためには効果があるまで食べ続けなきゃいけないって。
だから、貰って、盗んで、奪って、作って。
そうして。


今は、ここにいる。
家にはどれくらい帰っていないかはわからない。けれど、あそことは違って誰かと比べられることはないから、そんなものはもう関係ないの。
それにここには……
ううん、それは秘密！


◇◆◇◆◇

他者と比べられることを嫌い、姉と比べられる家や学校を苦痛に感じてドロップアウトした元中学生。
裏路地や平日のゲーセンなどの不良が沢山いる場所をうろうろしているうちにとある女性に声を掛けられ、紅いキャンディーと出会った。
舐めるとふわふわしてトべるというこのキャンディーはその実、どこかの研究者が作ったレネゲイドウイルスを刺激して増殖させるクスリであった。
少年少女の間で水面下で流行しているこれはその出自も相まって希少性が高く、おいそれと手に入れられるものではなかった。
しかし、クスリの依存性に嵌り、ありのままを愛してくれる人が現れるという言葉に縋った唯乃はどんな手法を使ってでも入手しようと行動し、ついには自身でそのキャンディーを作り出す方法へとたどり着いた。
キャンディーと研究によりオーヴァードとして覚醒した唯乃はマーセナリーとしてFHに関わりつつ、完全に家出したまま数年を過ごし一人の少女と出会うことに。
彼女の名は雛瀬由祈。早祈という双子の姉を持ち、とても仲が良いという彼女に懐いた唯乃は以降、由祈の参加しているFHセルに入り浸っている。

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