容姿・経歴・その他メモ

九龍武侠連盟に所属する、棍術使いの武門の末裔の女侠客。
彼女は600年近い伝統を持つ多節棍術『千里流』の師範の直系の血筋を引いており、時代が時代であれば彼女もまた女師範の立場であっただろう。
だが現在、『千里流』の使い手はもはやほとんど存在しない。ほとんど風化しかけている流派である。
その理由は明白、流派の象徴とされる伝説の武器『千里棍』が100年前に遺失したのである。
それを切っ掛けに『千里流』の権威は失墜、時代の流れとともに消えゆく流派になり果ててしまったのである。

だが、彼女は流派の復興を諦めていなかった。
彼女は『千里棍』の伝承にまつわる資料を片っ端から読み漁り情報を集めて、己の内なる資質（オルクスシンドローム）を練り上げて、『彼女が練り上げて生成した空間の範囲内』に限定して『千里棍』を限定的に再現するという独自の方法を編み出したのである。

現在、彼女は九龍武侠連盟で名を上げて『千里流』の復権を目指して九龍で雌伏の時を過ごしている。


【千里棍】
『千里流』開祖が所有していた伝説の武具。形状は多節棍。600年前から代々流派の正当継承者に受け継がれていた。
『振れば千里の先にいる敵すら打ち倒す』という伝説を持ち、外見以上に異様に長いリーチを攻撃することができる。開祖は4000km先の敵を攻撃できたと言われているが真実は定かではない。
100年前に失われており、現在では僅かな伝承しか残されていない。
黒鳳が使用しているものは彼女が気を練り上げて生成した『想像上の千里棍』に過ぎず、攻撃可能な範囲も彼女の気で練り上げた空間（オルクスシンドロームの領域）の半径20m程度であり、伝承にはまだ遠く及んでいない。
だが、『想像で練り上げている』ことを彼女はうまく利用しており、一度にふたつの『千里棍』を生成して連結して振り回すという独自の技術を編み出している。

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