12歳の時にむりやり魔術結社の本部へと両親に連れて行かれてしまう。そこでは彼を生け贄としてクトゥグア召喚の儀式を行なおうとしていた。その儀式では炎で炙られたり、冒涜的な文様を身体に刃物でつけられるという拷問まがいの凄惨な物事が彼の身に降りかかった。死ぬと覚悟し両親のいる方を見た彼は、両親が自分を助けに来ることすらなく、むしろそれを尊いものを見る目で見つめていたことで、自分は愛されていなかったと絶望し、狂ってしまう。こんな愛されない自分が生け贄にされることは、世の中にとっても自分にとっても家族にとっても結社の人々にとっても喜ばしい事であると本心から思い込んでしまった。
結社が行なっていた儀式は成功し、実際にクトゥグアは召喚された。しかしクトゥグアはその能力を望んでいた人物ではなく、洸に授けて去っていった。
残された洸は正気に戻ってしまい、混乱する状況の中怒れる結社員を次々に能力でなぎ倒し、建物をぶち破って疲れ果てるまで逃げた。
あまりにも衝撃的な出来事が立て続けに起こったせいで記憶障害が発生してしまい、「両親に連れられてめちゃくちゃ嫌な目に合い、必死に逃げてきた」という程度までしか思い出せなくなった。
能力に関しても、自発的にエフェクトを使うと激しい頭痛が発生するため使用を嫌っている。（実はエフェクトを使う事で忘れていた記憶を一時的に思い出してしまうため頭痛が発生する）能力を使えることと嫌な目に合ったことがおぼろげに結びついていることも、使用を嫌っている理由の一つである。ただどうして結びついているのかという根本的な部分自体は理解できていない。