人物像

ライオンを中心としたネコ科の動物の遺伝子を持つオーヴァード。

外見

年齢に対してかなり小柄で、少女然とした容姿をしている。遺伝子の影響で髪と目がもとの色からライオンと同じような色へと変化。

性格

口数が少なくぱっと見では何を考えているのか分かりづらい。しかし基本的な態度は素直な傾向にある。接しているうちに喜怒哀楽もよく見ればハッキリしていると分かるようになるくらいには素直。
過去の経歴の影響で心を開いていない相手への警戒心が強く、特に研究者や学者といった分野の職業に就く者へのそれは尋常ではない。
それ以外で一定以上の信用がある相手へは口数がやや増える。信用のある相手には食べ物を分け与えようとする。

その他

小柄な体格に反してかなり大食らい。生活の中で一番の出費になっているのは間違いなく食費である。
最近の悩みは体重の増加。

過去

貧困家庭に生まれ、どこから知れたのかは不明だが身体に特殊な遺伝子を持っていたために里子に出すという形でどこぞの研究機関へと幼いうちに売り払われた過去を持つ。そこで何人もの子どもとともに命がけの人体実験を受けた末、特定の一種ではなくネコ科の動物の多くの遺伝子を持ったキメラ型のオーヴァードへと覚醒した。
覚醒の際に脱走してUGNチルドレン教育施設”ホーム”に保護される。だが、そこでも名前もない子どもたちがいつの間にか消えていくという日々に怯えていた。

腐れ縁

お互いに名前を贈り合った相手に桐生嚆矢という人物がいる。
ホームに辿り着いてから暫く、人体実験で心を閉ざしていた柚羅に接触し、一部の人間に対してではあるが心を開くきっかけを作ったのが彼だった。
柚羅が特別懐いた相手で距離感が近く、きょうだいのような、友だち以上恋人未満のような、しかし喧嘩もするような、なんとも形容しがたい関係だが本人たち的には「腐れ縁」ということだった。
柚羅が嚆矢を物理的肉体的に守り、嚆矢が柚羅の感情や心を守るというような関係性でもあり、柚羅が嚆矢を抱えて逃げることもあれば、泣いている柚羅の手を嚆矢がひいていた、なんていうこともあった。

そんな彼は、現在行方不明になっている。
まだ見つかっていないだけ。
そう信じている。

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