容姿・経歴・その他メモ

髪

元来色素が薄いのを黒染めしている。油断すると頭頂部が薄い逆プリンになる

瞳

遺産の影響による爬虫類めいた金（普段は鳶色のカラーコンタクトを着用）

肌

日焼け知らず

「はじめまして、煤姫彼方です。す“ず”きじゃないですよ、す“す”き、ですからね」
「必要な物を、必要な時に。準備さえしっかり出来ていれば、案外なんとかなるんだよ」
「Cランクが、偶々遺産に適合して成り上がったシンデレラストーリー……なんて揶揄されてもねぇ。こちとらなりたくてなった訳じゃないし、なんならいらんかったわこんなもん。ま、使える物は使うし、かなり有用なのは間違いないけどね」


　オーヴァードアカデミアの卒業生。学園在席時にはさして強力なオーヴァードではなく、大多数を占めるCランクの一人でしかなかった。当時のオーヴァードとしての唯一の能力は、視界の何処かに瞬間移動するというもの。
　そのため学園卒業後の進路もUGNと関わるものを選ぶことはなく、ちょっと世界の裏を知っているだけの一般人として本土の大学へと進学。遅刻しそうな時にこっそり瞬間移動する以外はいたって普通の、そんな日常を過ごしていたのだが。
　大学で行ったフィールドワークの際、事件に巻き込まれ、現地の遺産に感応した。しかし所詮は半一般人、遺産に適合するだけの器はなく、話はそれで終わり……とは、問屋がおろさず。
　遺産の反応に眼を付けたレネゲイド研究者に狙われると、抵抗できる力など持っていない彼女はあっさりと確保され、監禁・実験の憂き目にあうこととなった。
　素体として身体を弄くり回され、得たのは遺産の継承権と、注ぎ込まれた血によるブラム=ストーカーの力。失ったのは生来の瞳と健康的な小麦肌、そして平穏な日常。
　遺産の力でなんとか逃げ出した後、UGNへと再び身を寄せた。

　実験と遺産によって能力が拡張されたとはいえ、出力は元が元であるため特筆するほどではない。そのため戦闘ではなくオペレートや諜報を主たる任務として働いていたが、そこでどんなものでも使い方を工夫すればどうとでもなるということを教えられた。道具で補う方法を学んだ。
　──背後を取れるのだから、不意を打てば良い。力が足りないのなら、外付けで強化できる。
「情報を制すること、状況を整えることが、勝利へと繋がる」
　いついかなる時も、万全の態勢を。気付けば、一角のエージェントとなっていた。

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