容姿・経歴・その他メモ

【来歴】
駆け落ち同然に結婚した両親の元に生まれ、幼い頃に両親を事故で無くし、父方の祖父母の家に引き取られた。
祖父母は息子を奪い死なせた母、そしてその血を引く空斗の事を嫌い、義務感で生かしているだけの虐待同然の状態で育てた。
地元では名家だった家の汚点として地域や学校でも腫れ物扱いだった空斗と仲良くしてくれたのは、幼馴染の六白傷無だけだった。

事件により傷無がいなくなり、一人となった後も地元での生活は続く。中学に上がるころには、家の事情だけで腫れ物扱いはしない者も増え、それなりの交流も増えた。街のUGN支部と繋がりを持ち、イリーガルとして活動する事で自由に出来る資金を得た事も大きい。

そのまま閉塞と諦念の中で暮らしていくはずだった人生の転機は、父の弟家族に息子が――現在の保護者である祖父母にとって"孫"に当たる――が出来た事だろう。祖父母は空斗を彼と関わらせないため、1人引っ越させる事となった。そうして引っ越した先が、面影島である。

【性格】
周囲からの疎外、初めて自分を見てくれた相手の喪失などから若干の虚無主義、周囲をうっすら"どうでもいい"と思っている。
ただ、かつての友人をかなり重要視している事もありそれらには恥じないよう"まとも"であろうとするため、周囲との交流やそんなに大変でない範囲の人助けはする、傍から見た場合"よくいる位の善人"である。
とはいえあくまでもそれはエミュレートであり、時折そうしているのに疲れるのかふらりとその場から消え、1人でぼーっとしている事がある。

【能力"｜台風眼《ヴェズルフェルニル》"】
接触した対象/自身を"希釈"する能力。
能力を受けた対象は存在が一時的に薄く、軽くなる。影響はある程度選択して適応することが出来る。

使用例として、「肉体の希釈による軽量化による加速」「実体の希釈による物質の透過」「存在の希釈による消失」などがある。
「存在の希釈」は最も危険な能力であり、長時間実行するとそのまま存在が解けて消滅する。この場合の消滅とは、肉体、記録、他者の記憶を含めた全てからの抹消である。ふらりと消えてぼーっとするときは大抵これを行っているため、不在が他者の印象に残ることはない。
空斗は自身に埋め込まれた「賢者の石」を"重し"として短時間であれば復帰が可能。

決して論理的な能力ではなく、当人の認識が大きく影響する異能。ありていに言えば、「どうでもいい」と思っている物だけを対象に出来る。
空斗がもう少し精神的にまともであれば物体を軽量化する程度の能力に落ち着いていた。
……もう少し精神的にイカれていれば、触れた物を無差別に消し去り、誰の記憶にも残らない最悪の異能になっていた可能性もある。

正確には存在の希釈ではなく、濃縮も行える操作能力だが、当人の精神状態から｜ごく限られた存在《賢者の石に関わる物》に対して以外は希釈しか出来ない。

セッション履歴