基礎情報

能力測定

プロファイル

　私立五和高校に通う3年生にしてUGNに所属するエージェント。大柄で人相が悪く、顔の火傷痕も相俟ってとても堅気の人間には見えない。UGN内でもトラブルを頻繁に起こす問題児で、本部所属のエージェントながら現在はアライ市での長期謹慎中。5年前に両親と妹を火事で喪ったが、ハルだけがオーヴァードに覚醒することで一命を取り留めた。

　性格は荒っぽくぶっきらぼう。口が悪く、人を遠ざけるような刺々しい雰囲気を纏う。しかし、典型的な不良生徒かと問われればそうではなく、基本的に規則は守るタイプで頭もかなり回る。彼が起こした問題行動の数々もいじめの仲裁や救助任務での独断行動が主であり、彼から進んで不和を起こすようなことはない。根が真面目なのだ。

　能力は「械花」。モルフェウス能力で様々な機械を錬成し、ブラックドッグ能力でそれを自在に操作する能力。彼が錬成する機械はすべて金属で構成されながら、どれも植物の形状をしている。スプリングの根、クランクシャフトの幹、ベルトの葉、歯車の花弁でできた植物が、ミキサーめいて相手を切り刻むのだ。応用性に優れ、質量さえ確保できればどのような物質からも機械の花を錬成することができる。

　彼は己を造花だと思っている。人も花も燃えれば灰になる。ならば、燃え残ってしまった自分は一人だけ鉄でできた造花なのではないのだろうか。5年前の火事で自分だけ生き残ってしまってからそう思うようになった。

　謹慎先で偶然話すようになった後輩の作った曲をオルゴールに起こしている時間だけが、唯一心の安らぐ時間だった。オルゴールも、音の造花であるから。

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