旧ソ連時代の地方都市、そのスラム街の生まれ。下手をこいて射殺されたコソ泥の父と客の過剰な暴力で殴り殺された娼婦の母、ネズミを喰らい、寒空の下なんとか生きていた。
やがて父と同じく盗みを働くようになり、やがて至る末路も同じ物だった。ボコボコに殴られ、銃を向けられ生を諦めた時、視界の端に落ちる飛行機が映ったかと思うと変異が起きた。銃を構えていた男は雷に打たれたように死に、周りの野次馬もまた弾き飛ばされていた。
全てが変わった。生きていく力を得た。彼は笑った。喉が裂け、血が噴き出しても笑い続けた。
やがて眼鏡をかけた男が現れ、自分を同志として誘った。コードウェルと名乗った彼の手を取りUGNへと参加、その力でエージェントとして様々なミッションをこなして来た。
UGN日本支部の支部長がリヴァイアサンになった頃、後進育成を理由に前線を離れ教官として活動していたが、FHのプランナーが小さくなる事件の後に訓練場はそのまま支部に作り替えられ支部長の椅子に座らされる。
自分には向かない仕事と思いつつ、こういうのもアリかと笑い、現在に至る。