容姿・経歴・その他メモ

「わん(お手か。端的なボディランゲージにより、飼い主及びヒトへの忠誠を確かめる儀式だね)」
「わん！(散歩の時間だ。僕1匹でも行けるけれど、イヌの単独行動は不利益が大きいからね)」

「……わん(主は守る。犬と飼い主は、そういう契約だと承知しているよ)」

犬(ウルフドッグ)として飼われているレネゲイドビーイング。あるUGNチルドレンの死と引き換えに命を救われた過去があり、彼女の行動の理由を知るため、自分を拾った飼い主を観察している。
物腰柔らかで飼い主にも従順だが、イヌの常識で生きている傾向が強く、世間知らずな面も。
能力は冷気の操作。チルドレンの遺品である大剣を武器とし、刃に冷気を纏わせる、氷で分身を作るなどの攻撃が得意。
好きなものはビーフ系のウェットフードと飼い主、嫌いなものは1匹での留守番。趣味は散歩とTVを見ること。
Theme Music:藍坊主“テールランプ”

経歴

ニホンオオカミに対する日本人の憧憬や信仰を核に、レネゲイドがノイヌの胎児に宿って変異したことで誕生。オーヴァード特有の並外れた膂力や仲間以上の巨体ゆえに、群れから追い出され独り山中で生きてきた。
やがて人間による土地開発で山を追い出され、街に潜んで暮らすようになる。しかし住民の間でオオカミを見たという噂が流行。噂を聞いたFHからレネゲイドビーイングと疑われ、研究サンプルとして狙われてしまう。
FHの攻撃で負傷し追い詰められるも、単身駆けつけたUGNチルドレンの少女に守られる。しかし自身を庇い受けた致命傷で少女は死亡。自身は彼女の遺した大剣を使いその場を切り抜け、以後各地を転々とする。またこの少女の死を機に、自我や知能が急速な発達を遂げた。
放浪の中でゼノスと接触。人間への興味を見出され、ペットとして人間の家族に加わることを提案される。その後150cmの巨体を無理やり段ボールに収めて道端で鳴くという荒業で飼い主に拾われ、現在に至る。

人物

好奇心旺盛で何にでも興味を示す一方、協調性が高く飼い主には従順。物腰は柔らかく落ち着いているため、ゼノスメンバーからも話のしやすい相手と認識されている。一方で自我の発達から日が浅く、動物としての常識が強いため、人間からするとズレた言動もしばしば。
人間との接触を通じ、名も知らぬ少女が自分を庇った理由と、自分もまた形見の大剣を手放せない理由を知りたがっている。ゼノスの紹介ではなく人間に拾われることを選んだのも、初対面の自分を拾う人間ならば、件の少女に似た精神性を持っていると考えたため。
同じ人間の観察を長く続けるため、自身の正体は周囲には秘密。人語も喋れるが人前ではイヌと同様に振る舞う。家族は観察対象に過ぎないと口では言うものの、実際は相当懐いている。
既に人間との接触方針が固まっているため、ゼノスには所属していない。一方で“プラン”への協力を求められることもあり、都合次第で任務に参加している 。金をもらっても使えないため、報酬は大剣のメンテナンスや情報提供などのサービス、及び貸しという形が主。
名前は同名のバーの前で拾われたことに由来。コードネームはゼノス内での呼称による。氷点下の冷気を操る能力と、絶滅したニホンオオカミに連なりながら似て非なる、最後の-1匹の意。

外見

毛並みは灰色。オリジンこそニホンオオカミだが、外見は本種からはかけ離れており、ハイイロオオカミなどの国外種に近い。これはニホンオオカミの実体に対する認識が不確かなことに加え、既に日本人の持つオオカミという概念が国外種に上書きされていることに由来する。
ノイヌから変異した個体であるためイヌの特徴も多少混ざっており、普段はレネゲイドの反応を偽装しウルフドッグとして通している。
肉体的にはメスだが、生殖やそれに伴う営みを考慮しないこともあり、本人の性自認は特に定まっていない。ヒトの姿も取れるが、イヌのままでも接触に不自由を感じない、件の少女と接触した状況に自分を近づけておきたいなどの理由から殆ど姿は変えない。
左耳につけている銀のピアスは、大剣をモルフェウスのエフェクトで変化させたもの。自身の意志以外では外れない。

能力

主な能力は冷気の操作。補助程度ながら物質の形質を変化させる能力も持つ。大剣を口に咥え、冷気を纏わせて斬りつける接近戦が得意。

“｜雪月牙《クレシエンテ》”

刃に冷気を集中させて放つ斬撃。斬り口の凍結により、体組織や周囲の物質にさらにダメージを与える。

“｜群狼猟域《ロス・ロボス》”

氷で錬成した複数の分身を操り、敵めがけて共に斬りかかる多段攻撃。純粋に手数が増えるのに加え、身体の構造上斬撃の軌道が読まれやすいという弱点も補える。分身の維持は負担が大きいため、長時間の使用はできない。

武装

ゾディアックウェポン“｜No.-1《ループス》”。自身を救ってくれた少女の形見であり、UGNに12本ある特別製の大剣のうち、主を失ったもの。既に機密保持のため使用者の登録は抹消され、本来のレネゲイド増幅機構も作動しないただの大剣。

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