●見た目：15～16歳ぐらいの少女

●秘密：人目を盗んでこっそり「異能の指先」を使うこと。

●願いを叶える能力：無いに等しい。人間に対する知識も理解も乏しいため、願いに対する実感がないためである。上記の秘密は、この悩みに起因するもの。(彼女にお金持ちになりたいと願ったら、まず"お金持ち"の説明から始めなければならない)

「聡と零がいるだけで…こう…うーん…"まんぞく"？しているよ」

彼女に人間のような自我や欲求が芽生え始めたのは、研究所で唯一の人間の実験体「御神 零」との出会いからだ。父親である研究所員たちとは異なるタイプの人間であることをきっかけにして、彼女に深く興味を持った彼女は、いつしか彼女を基準とした欲求を生み出した。

「零のために、願いを叶えてあげたい」――自身の起源とも合致するその欲望は、彼女の強いアイデンティティとなる。彼女に対する感情は、片思いの相手、もしくは母親といった感じ。

「私は聡の願いを叶えられるのかな？」

認識としては父親、あるいは主人だと思っている。零が絡まなければ彼の意志を叶えてあげようと動く。それはいわば、生まれた場所であるからであり、彼が父親であるからだ。…しかし、零と出会うことで変化がもたらされた以上、彼に対する思いが何らかの理由で変わることもあるだろう。例えば…外からの来訪者、とか。