容姿・経歴・その他メモ

　UGN日本支部に所属するエージェント。現在は“凶変”香澄祭からの人員派遣要請を受けて彼の支部に出向し、支部の運営業務に携わっている。
　局所的な時間操作による物質の風化・エネルギーの減衰に特化したバロールシンドロームの持ち主。その力は強力ではあるものの、無闇に振るえば自身の肉体も影響を受けて末端から壊死・風化してしまう。
　表情の変化に乏しく、初対面だと暗い印象を相手に与えがちだが、話せば意外と気さく。今の仕事にはやり甲斐を感じているが、残業だけはしたくないので意地でも定時までには終わらせようとする(稀に諦めることもある)。嫌いな言葉は『サービス残業』。
　オーヴァードに覚醒した際霧谷雄吾に救われたことがある。

過去詳細

　UGNエージェントになる以前は一般企業の営業部に勤めるサラリーマンで、長時間労働・賃金不払残業・休日出勤等々が常態化した所謂『ブラック企業』と呼ばれる労働環境に身を置き、上司からのパワハラにも曝されながら仕事漬けの日々を送っていた。
　ストレスフルな職場に辟易しつつも必死に働き、ある日両親に親孝行として旅行をプレゼントした。しかし両親はその旅行の帰路で事故に巻き込まれて他界してしまう。葬儀やその他手続きのために有休を申請するも、折悪く会社の繁忙期と重なっていたため上司からは非常に渋られた挙句「このクソ忙しいときにくたばるなんていい迷惑だ」と両親を侮辱され、積もり積もった日々のストレスと怒りが爆発。その強すぎる怒りが引き金となってオーヴァードへと覚醒した。
　しかし覚醒と同時に暴走状態に陥ってしまい、周囲の物・人・自身に対して無差別に力を振るってしまう。あわやオフィス倒壊と命の危機となりかけていたところを偶然現場付近を通りかかった“リヴァイアサン”霧谷雄吾に介入され救助された。被害はオフィス半壊・軽傷者数名・死者1名・朽木田本人の身体の損傷に留められた。
　騒動の終息後は、オーヴァード化や暴走の後遺症などで二度と普通の生活を送れなくなってしまったことに絶望し、目覚めてしばらくは塞ぎ込んでリハビリも能力の訓練も拒絶していた。そこを霧谷雄吾に根気強く説得されたことでエージェントとして生きることを決意し今に至る。
　心身の双方を救ってもらった霧谷に対して非常に恩義を感じており、彼の役に立つためならばあらゆる労を惜しまない。

身体について

両足：覚醒時の暴走に際して壊死。覚醒以降も力の使い過ぎで度々壊死を起こしているため、現時点では脚部全体の20%程度を失っている。《魔王の玉座》で浮遊し、衣類や靴を重力で操作し歩行しているように見せかけながら移動を行う。

臓器：覚醒時の暴走に際して小腸の一部が壊死。そのため食が細く、摂取する食品にも少なからず制限を受けている。

　朽木田自身の肉体の壊死は朽木田の能力の影響を受けた他者の壊死のペースと比較して進行が緩やかであり、通常であれば適切な処置を施せば十分に回復可能である。しかし、能力の使い方次第では急速に壊死が進行し風化にまで達してしまう恐れがあり、そうなれば回復は見込めず、壊死部分を除去・整形する外科手術が必要になる。
　元々過酷な労働環境に長く身を置いていたせいでボロボロだった上に、覚醒時の暴走の後遺症や強すぎる力の影響もあって、医師からは早死の可能性を言い渡されている。朽木田本人はこのことをあまり悲観しておらず(というより「そうなってしまったものはどうしようもない」と半ば諦めて受容している)、先が短いのであれば短いなりに頑張って生きて何かを残せればいいな、と考えている。

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