容姿・経歴・その他メモ
- 髪
- 藤色
- 瞳
- 露草色
- 肌
- 色白
「私が支部長のアノン・ユークリッド・オールクレイスだ、アノンでも支部長でも好きに呼んでくれて構わない」
「...はぁ。その顔を見れば何が言いたいかは大体分かる、答えは『目の前のガキんちょが支部長で間違いない』、だ」
「...全くあの馬鹿者が、いったいいつになったら戻ってくることやら。...この椅子は、俺には大きすぎるっていうのにな」
▽経歴
現UGN玲華支部において支部長を務めている少年。
8年前、あるテロ事件に巻き込まれ生き埋めになりかけていたところを神花佳奈によって救われ、一命をとりとめる。
元々レネゲイドウィルスには感染しており、両親もオーヴァードであったためレネゲイドやオーヴァードの存在を認知してはいたが、その事件の際にオーヴァードとして覚醒した。
以降は神花佳奈に身寄りを預かられたこと、また彼女への恩義へ報いるためにバディを組み彼女の戦闘の支援を行っていた。
5年前に神花が行方不明になってからは彼女の正義を継ぐために支部長となった。無論単純に彼女の相棒であったために支部長の椅子に収まったというわけではなく、並々ならぬ努力の結果その座を手にしており、地位に相応の実力は兼ね備えている。
着任当初は年齢や経験の少なさから彼の実力に懐疑的で侮る者も少なくはなかったが、偏見に屈することなく着実に積み重ねてきた実績により現在の玲華支部構成員の多くから信頼と、ある種の尊敬を得るに至る。
しかしながらやはり扱いとしては皆の弟分といったところ。
▽パーソナリティ
重厚な義足にだぼだぼの服を着ている銀髪の少年。
年上であろうとも物怖じせず対等な口調で話すため小生意気に感じられることも多いが、実際に話していれば見た目と歳に不相応な落ち着きとロジカルな考え方をしていることが分かり、良くも悪くも「可愛くない子ども」といった印象を抱かれることが多い。
これは支部長としての責任や地位を重んじ、自分だけでなく支部が下に見られることが無いよう背伸びをしているところが大きい。そのため支部長として振舞っている際にはいつも眉間に皺が寄っている。
素は少々ひねくれた性格であり口調も粗雑。しかし神花のために慣れない"支部長"を演じ、5年間彼女の帰りを待ち続けているなど信頼した人間に対しては根っこのところで一途であり、付き合いの長い支部のエージェントらには温かい目で見られている。
彼の容姿において最も目を引くのはその義足であるが、これは巻き込まれた事件の際に瓦礫の下敷きとなり、切除せざるを得なかった彼の両足を補填するために神花が設えたもの。ブラックドッグの彼が円滑に脚を動かせるよう専用の調整が施されており、肉体の延長として何ら違和感がなく動かせるよう神経伝達のシグナルを受信できるようになっている。
またこの義足には健常なオーヴァードと比較しても遜色のない機動力のほか、電子機器類へと信号を送る際により円滑に、広範囲に送信できるよう信号を増幅する機能もある。
両手についても事件の怪我による後遺症が残っており上手く動かすことができないが、元の身体以上に便利になるのだとしても親にもらった身体をこれ以上無くすことはできない、とそのままにしている。動かない両手をどのように代替し生活しているかは後述。
余談だが、5年前から一切容姿が変わっていないと専らの噂。
▽シンドローム
ブラックドッグとバロールのクロスブリード。
両能力を日常的にフルに活用しており、上手く動かない手の代わりに物体を物理的に動かす際にはバロールの重力操作を、データの処理を行う際はブラックドッグによる電子機器の操作を用いることで生活を送っている。
自身のレネゲイドを身体の延長線上として完璧に掌握しており、能力の出力上限こそ飛びぬけたものはないが能力の緻密なコントロールについてはベテランのエージェントよりも頭1つ抜けている。そのあまりにも自然な能力の行使は周囲に肉体のハンデを意識させないほど。
さらに義足から送信するシグナルにより端末を遠隔から動かせるほか、感覚(特に視覚や聴覚)をリンクさせて機器から直接見聞きしているかのように観測を行うことも可能。
戦闘の際には雷撃による牽制、様々な電子機器を活用した戦況把握による的確な指示、重力操作による敵の妨害ならびに味方への支援など、様々な役割を担う。
自身が大きな戦果を挙げることよりもチーム全体で機能することを重視しており、彼の存在はチームという1つの機械を潤滑に回すための歯車のようである。
一方で人並みのレネゲイドのリソースを複雑に割いているためどうしてもその分野に特化した者には及ばず、器用貧乏の域を出ない。彼自身もそのことは自覚しているようだ。
後方に引きこもっていては支部長として示しがつかないから、ということである程度の戦闘も行っているが、本人曰く前線は肌に合わないとのことで本来であれば後方からの支援が性に合っているらしい。実際、神花佳奈とバディを組んでいた際には彼女の支援に徹していたという。
尚、彼のスタイルに合わせて支部はあらゆる箇所が電子機器化されており、情報も書類ではなく電子データで扱われている。
ほぼ常に支部内の電子機器からの情報を脳内で処理しているため、脳を回すために糖分を欲し気味。甘いものは特段好きというわけではなく必要に駆られて摂取しているだけなのだが、そのせいで甘党であると勘違いされがち。
「この年で血糖値の心配はしたくないんだがな...」