生まれ

彼女はとある企業の重鎮の娘として生まれた。
その為幼い頃から様々な教育が施され、自由にできる時間は少なかったが、生活には苦労することなく、安定した生活を送っていた。
弟もいるが、彼女が優秀であったため彼女が父親の役割を引き継ぐことになり、将来も約束されていた。

家族とは今でも連絡を取っている。弟には頑張って両親の仕事を継いでほしいと思っている。

覚醒

その安定していた未来はある日の事件によって崩れ去る。
その日は普通に学校から帰っていた。
いつもと変わらない日々だった。しかし、彼女は数名の男に誘拐される。
その後、彼らは山の中の廃墟に彼女を連れ、拘束して椅子に座らせた。
初めは身代金目当ての誘拐犯だと思っていた。だから、そこまで彼女は慌てることはなかった。
金目当てであれば、抵抗しなければ何もされないと思ったからだ。
しかし、彼らは彼女の前にカメラを置き、注射器のようなものを取り出した。
そして、カメラを回し「恨むなら俺を首にしたお前の父親を怨め」
「俺はあいつのせいで全てがだめになった。だから、大事な子供を痛めつけ殺すことで、俺の味わった苦しみを味遭わせてやる」
といっていた。
そこで自分の命が危ういと感じ、彼女は恐怖を抱いたが既にどうしようもできなかった。
目の前の男は何を言っても、無駄だった。

注射器を刺されて数秒後、彼女の身体に激痛が走る。
痛みでのたうち廻ろうとしても、固定された椅子に縛られているため動くことすらできなかった。
痛みで意識を失っても、追加の薬物により強制的に目を覚まされる。

どれくらいたっただろうか、朦朧とする意識の中で彼女が感じたのは寒さだった。
最初は痛みで震えているのかと思った、だが刺すような冷たさで徐々に意識が戻っていく。

そうして、寒さに震えながら辺りを見渡す。
そこには自分にこんな目を合わせた男達はいなかった。
代わりに赤い結晶のようなものが散らばっていた。

学園島へ

事件の異常さに気が付いたUGNに回収され保護される。
家族は彼女が生きていることに安堵していたが、男達が録画した映像は一部の動画サイトに挙げられており、UGNの手によって消されたが噂は消し斬れることはできず、彼女の異常性が噂のように広まってしまっていった。

そして父親はこれ以上彼女に苦しい目に会わせるわけにはいかないと考え、UGNに彼女を預けることにした。
UGNは父親から頼まれたことを遂行するために、彼女を学園島に送ることでレネゲイドコントロールを学びつつ、脅威から守ることにした。

心の傷

過去の事件の影響により、男性恐怖症になっている。
学園生活のおかげで多少は改善されたが、大人男性は未だに恐怖心を抱いてしまう。
自らの力にも嫌悪感を抱いており、自ら使うことはなく身を護ることにしか使用しない。
また、上記二つの理由によりなれていない相手から触られるのを嫌っている。

教導院で発生した事件の翌日、自身の衝動を抑えられなくなり、先輩を殺してしまう一歩手前まで行ってしまったことで、自身の中にある何かにおびえることになり、現在の彼女は昼間であろうと誰にも触れることはなく、触られるのを極度に避けるようになり、重度の接触恐怖症を患ってしまう。
また、自分がいつジャームのような存在になるかわからない為、そうなる前に止めてほしいと思っている。

好きなもの

好きなものは水族館で、特に海月を眺めるのが好き。

性格

両親の教育の影響で仕事に対する責任感が強く、仕事優先で動くことが多い。
その為、よく体調を崩しかけていたが、オーヴァードに覚醒することで代謝を制御できるようになり、体調を崩すことはなくなった。
反面仕事する量が増え、以前よりもよく働くようになった。

その反動か、仕事がない時は空を眺めたり、水族館で海月を眺めたり、水に浮かんだりと無気力状態になることがある。

履歴

成長予定
〈交渉〉or〈意志〉
≪原初の灰:真名の主≫
「メモリー」

セッション履歴