容姿・経歴・その他メモ

伊其　洞（いその　うつお）

あるインタビュー記事

――今回お邪魔する██人材派遣会社には、とてもかわいらしい支部長がいるそうなんです！それがこちらのワンちゃん！お名前はなんですか？

江洞さん「"うつお"さんと言います。当時偶然事務所に迷い込んできて、職員で保護したんです」

――うつおちゃんはなぜ支部長に就任することになったんですか？

江洞さん「保護した当時、どこで飼おうかと話し合っていたところ、不在だった支部長の椅子に座って、ちょこんと胡座をかいたのがきっかけですね。これは上司の風格だと、皆納得でした」

――ワンちゃんを上司に持つと良いことがありますか？

江洞さん「癒し効果が凄まじいですね。どんなホワイト企業にもない福利厚生でしょう。仕事がひと段落着いた後にモフモフに顔を埋めると、ほんのりした犬臭さが、もう……」

うつおちゃん「おい」

――今、おいと言いましたね！言葉を理解しているんでしょうか？(笑)とっても賢いみたいですね！

うつおちゃん「わん」

江洞さん「ええ、本当に。うつおさんとは、今後も良き上司として共に仕事をしていきたいですね」

調査報告

偶然犬が感染し、オリジン：アニマルのレネゲイドビーイングとなった。知能の向上と自身の声を人の声のように変換する能力が確認でき、振動を操作するハヌマーンのシンドロームではないかと思われる。

知能が高まった結果、却って野良犬として生活を続けることが難しくなった彼は、自立した生活の為に普通に就活し、普通に事務能力が高かった為にUGN支部長まで上り詰めた。
UGNの人材派遣部に所属している。『対低環境スーツ』という人間が生存できない環境に適応するスーツを《ハードワイヤード》で改造し、社会という過酷であり人間の生存に適さない場での事務仕事を可能にしている。


「絶対に裏切らない(Not Cross)」という彼のスタンスから、揶揄と敬意を込めて『λ(False-Man)』と呼ばれる。

追記

以上の調書は虚偽であることが確認されている。

正式名：伊型端末・其一『洞意』
コードネーム：伊其　洞(イソノ　ウツオ)
生物兵器："犬"

『忠誠心』のレネゲイドビーイング。UGN支部査察部第三課"比翼"課長。伊其については試作品の意味合いが強く、「まずは人体の前に適度な知能と体格のある犬辺りから始めよう、宇宙に行ったのもマウスの次は犬だし」というおざなりな提案がそのまま通り、11匹目にしてようやく成功し、11番目である為『λ』の名が与えられたが、肝心の「並でも量産性を」の目的には沿わず、複製は難しかった。まあとはいえ知能も獲得したし普通に働いてもらおう、とUGNに就職したが、事務能力の高さからまっとうにのし上がった。現在、伊其と言えば『伊型端末・其一』のみを指す。就職にあたって『伊其 ウツオ』と名乗ることに決め、サザエさんを当時知らなかった為に名前をいじられる悲劇が起こった。

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