彼女は元々捨て子である。両親は不明。発見当初はウロボロス/エンジェルハィロゥのクロスブリード。
2歳の時、路地裏で捨てられていたところをUGNエージェントに発見され、オーヴァードに覚醒していることが確認され保護。オーヴァード故に里親を探すわけにもいかず、チルドレンとして育成される。
本名はないが、後述するコードネームから「ハク」と呼ばれていた。(ツインテールも眼鏡もない)
精鋭としての教育を叩き込まれたハクは無感情に敵を抹殺する殺人マシーンとなり「辺りが光に包まれたかと思うと、一瞬にして血の海ができていた」という逸話から“白昼夢の死神”と呼ばれるようになり、自然とそれがコードネームになっていた。
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淡々と敵を殲滅する作業を繰り返していたハクだったが、後に親友となるチルドレン“幽夜(かくりよ)の天使”「常闇よやみ」と任務で出会い、人生が大きく変わった……もとい、始まった。
彼女はチルドレンにしては珍しく明るくフレンドリーで、機械的なハクに対しても友好的に接していた。当初はよやみを無視していたハクだったが、他のチルドレンと違い根気強く話しかけるよやみに興味を持ち、次第に彼女の話を聞くようになる。
好きなラノベの話、どんな友達を作りたいか、任務でも良いから学校に通ってみたい。
ハクからすればよくわからない話ばかりだが、よやみがどれだけ日常に憧れているのかだけは理解でき、そんな彼女の話を聞く時間はハクにとってかけがえのない時間であるのは確かだった。
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ハクに負けじとよやみも力を鍛え、いつしか施設の中でもハクに並ぶエリートと称されるようになり、その実力が認められて学校への潜入任務を任されることになる。はしゃぎながら喜ぶよやみの姿を見て、ハクは初めて笑い、祝福した。これがハクの最初で最後の笑顔になるとも知らずに。
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潜入任務の前日、教官の指示でFHエージェントが潜伏しているという工場へ、よやみと共に攻め込む。
立ち尽くしている人影に攻撃を仕掛けようとすると、ハクの目前で大爆発する。死を覚悟したハクだが、煙が晴れて見えた自分の身体には傷はひとつもついていなかった。
その代わり、自身を庇ったよやみはリザレクトでも治せないほどの重傷を負っていた。
信じられない光景に目を疑っていると、煙の中から指示した教官が現れる。曰く、自身は元々FHエージェントであり、教官になりすまし優秀なUGNチルドレンを始末するのが任務だと告げ、「私もお前もやっていることは変わっていない」と嘲笑いながらハクも抹殺しようとする。
その瞬間、工場内部を無数の流星群が包み込み、教官を騙るFHエージェントは血の一滴も残さず消滅。残ったのは新たな力に目覚めた少女と、親友に遺言を残し眠りについた少女だけだった。
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その後、ハクの心は牢獄に囚われた。「奴の仲間はまだいる」「復讐のために命を捧げろ」と、常に頭の中に報復を唆す声が響き続ける。復讐のため、再び機械になろうとするハクを止めたのは、よやみの最後の言葉だった。

「ハクは、あたしの分まで、楽しく生きてね」

牢獄の声に抗うため、ハクは新たに得た力……アムネジアシンドロームの力で「常闇よやみ」を模した擬似人格――――「煌メ輝きらり」を作りだし己の人格と定義。
以降牢獄の声が聞こえても、きらりとして楽しく振る舞うことで、復讐に傾倒しないよう精神を安定させている。
今のハク……否、きらりは、よやみの願いを運ぶ流れ星。例え燃え尽きる時が来ようとも、少女は願いを背負い続ける。

補足)よやみの擬似人格ではあるが、あくまできらりの主観で再現したものに過ぎないため、だいぶ誇張されている部分がある。

戦闘時には夜空を模した霧を発生させ、そこから流星群を具現化して相手を攻撃する。メカニズムとしては、アムネジアの力によってかつて宇宙で発生した流星群の記憶を“想起”し、エンジェルハィロゥとウロボロスの力でそれを再現するといったもの。
このように、きらりの持つアムネジアシンドロームは“想起”させる力に優れている。
元々は無作為に光を放出させるだけだったが、アムネジアシンドロームの覚醒と「流星群」という明確なイメージによって、このような能力となった。