・戦闘適性：A+
・継戦能力：B
・命令順守：B
・陣頭指揮：C
・社会適性：C
・RC技術：C++
・衝動耐性：C
・特異能力：B

　ヒーローランキング６位。常に事件解決数の上位を走るトップヒーロー。
　その活動指針はヴィラン退治に傾倒しており、その戦いは苛烈を極める。
　集団戦ゲリラ戦連戦上等。どこまでも執念深くヴィランを追い回し、徹底的に殲滅する。
　ヴィランの確保から一時間後、別の街でヴィラン事件を解決する姿も見られ、かなりストイックにヴィランと戦っている。
　しかし、バトルジャンキーの向こう見ずでもなく、救助行動にも一定以上の安定感があり、基本的には真っ当にヒーロー活動をしている。

　緋衣が自らの事務所としているビルの一階には、彼が経営する喫茶店が入っている。
　元々は前線を退いたヒーローの店主と、彼に師事するサイドキックの二人で経営していた店。緋衣はビルの二階を借りて事務所にしていたため交流があった。
　しかし緋衣を恨むヴィランの襲撃があり、店にまで被害が出たことをきっかけに、元々がら空きだったビルごと買い取った。

　ビルは四階建て。一階が喫茶店。二階は依頼を受ける応接室を備えた事務所。三階にコンピュータルームとメカニックの工房。四階がメンバーそれぞれの個室を含めた居住スペース。

　現在のチームメンバーは緋衣を含め六人。
　元々従業員であった二人が事務所の守衛を兼任。加えて情報収集員が一人。防衛設備や装備の開発などを行うメカニックが一人。
　前線に出るのは緋衣一人だが、全員がヒーローライセンスを持つサイドキックである。

　緋衣の両親は、元ガーディアンズのメンバーであり、実力のあるヒーローだった。
　父は“ブラッドブレイド”。
　母は“ファングドーベル”。
　彼らは幼少の緋衣にとって、何よりも鮮烈な憧憬の対象だった。
　しかし、緋衣が中学一年生の頃、彼らは凶悪なヴィランであったことが判明する。
　“ブラッドパレイド”。血の一刀を操り、一個中隊に並ぶと謳われた、無類の剣士。
　“ギャングドーベル”。ヴィラン組織『ブラックハウンド』を束ねる、黒狼の首領。
　どちらも多額の賞金が欠けられた凶悪ヴィラン。トップヒーローの一人が敗北を喫したのを最後に姿を消した。

　憧れたヒーローであった両親のヴィラン堕ちは、緋衣の心に深い傷と怒りを残した。吐いても吐いても収まらない、身を焦がす怒りを呼び水に、緋衣は覚醒。
　ヒーローという夢に、明確な目的意識と現実的な力を伴うこととなり、後に緋衣は、母“ギャングドーベル”を討伐する。

　両親がヴィランであったことが発覚し、緋衣は田舎の親戚に引き取られた。
　その先で、同じくヒーローを志す少年と出会い、親友になる。
　地方であり、それほど経済力もなく、ヒーロー養成科のある高校に通えなかった二人は、独学でヒーローライセンスを取得。
　二人はバディを組み、｜殲滅者《レゾンデートル》と｜殉教者《イデオロギー》として、デビュー当初は快進撃を続けるルーキーとして名を上げていった。

　しかし、緋衣の両親について情報が出回ったことで評判は一度地に落ちる。偏見の目に曝され、二人の凶悪ヴィランに恨みを持つノーマルからの誹謗中傷を浴びる日々。

　それでも懸命にヒーロー活動を続け、ようやくイメージの回復の足掛かりを掴みかけていたころ。
　潜伏を続けていた“ギャングドーベル”が大勢の部下を引き連れて現れる。
　戦いの最中、｜殉教者《イデオロギー》が命を落とす。
　彼と最期に、出会った頃に語った「ヴィランのいない平和な世界」という夢を約束し、｜殲滅者《レゾンデートル》は“ギャングドーベル”を討伐。

　非難の発端である実親の一人を討伐したこと。その最中、バディが殉職していること。そして日頃からのストイックな活動に加え、数々の凶悪ヴィランを討伐した功績が重なり、評判は回復。
　一部、マッチポンプを疑う声もあったが、「ショウアップヒーロー」が、悲劇を背負いながらも立ち上がり快進撃を続けるルーキーを肯定的に取り上げたことが決め手となり、｜殲滅者《レゾンデートル》を揶揄する声も目立たなくなった。

　そうして、功績と人気を勝ち取り、ヒーロー｜殲滅者《レゾンデートル》は、ヒーローランキング第６位まで上り詰めた。

　“ギャングドーベル”討伐後、たびたび右目の痛みを訴え、検査を行っていた。
　検査の結果、それはレネゲイドビーイングに類する、本人の物とは違ったレネゲイドが左目に寄生してることが原因だと判明した。
　そのレネゲイドについて、“ギャングドーベル”のものに類似する点が発見されたが、もう一つ。｜殉教者《イデオロギー》のものに似た反応も幽かに検知された。

　痛みが治まる頃、右眼球の白色の部位は漆黒に染まっていた。
　以来、集中することで短時間ではあるが、右目の視覚を大幅に強化できるようになった。
　遠近視力、静止視力、動体視力、色覚など、肉体的な視覚は勿論。眼光や超感覚的な目の前の相手の動きを予測する未来視じみた芸当まで。
　その力は、緋衣の母が持っていた能力。

　右目の視力を、戦闘中という極限の状況下でフルに活用しようとした際、レネゲイドの活性化と共に、右目を中心にイヌ科動物を模した仮面のような物が出現することも確認されている。

　演出する時に考えやすくするための、ざっくりとしたメモなので、あんまり厳密にこうするって感じでもないです

武器

　血を噴き出す→渦→集束して、長めの刀。
　柄から手に固定するように血の帯が巻き付き、手首から外へ長く伸びる。(アームドスカーフ)
　刃が鋸状になって、蛇腹剣的に伸びる。
　だいたい獣肉断ちと蛇尾丸の中間。

攻撃

　単純な斬撃。
　蛇腹剣による薙ぎ払い。
　左手を犠牲にして攻撃を受け、傷口から血の剣の柄を出して、居合よろしくの反撃。
　斬撃にマリア様的に血の斬撃を追随させて飛ばす。

追加行動

　キュマイラと母由来の動体視力をフル活用。右目を中心に猟犬の仮面が出現。意識レベルから戦闘のリズム、速度域を底上げする。
　｜殉教者《イデオロギー》から継承した限定的な力として、ほんの僅かな時間だけポケットディメンションみたいな領域を作り、その内に引き込んだ敵をまとめて薙ぎ払う。

0歳
・当時はガーディアンズのメンバーであり、後にヒーローとなる夫妻のもとに生まれ落ちる。

父、ヒーロー“ブラッドブレイド”（ヴィラン“ブラッドパレイド”）
母、ヒーロー“ファングドーベル”（ヴィラン“ギャングドーベル”）

　それぞれブラムストーカー、キュマイラのピュアブリード。

13歳
・父母のヴィランだったことが発覚。（ヴィラン堕ちの理由は息子を護るためだったが、ジャーム化により理性を失っていた。それでも隠していれたのは、息子への愛）
・父母がヒーローを殺す瞬間に遭遇し、怒りで覚醒。→親戚に引き取られる。

14歳
・ヒーローへの志は変わらなかった。寧ろ両親の事があって、よりヒーローを強く志した。
・同じくヒーローを目指す少年と出会い親友になる。お互いお金もなくて、養成科のある高校に通うことが難しかったため、独学でヒーローライセンス取得を目指した。
「ヴィランのいない平和な世界」を共に夢見た。

15歳
・中学卒業と同時にヒーローライセンス取得。ヒーロー活動開始。

16歳
・“ギャングドーベル”が出没。戦闘になり、親友であったヒーロー“｜殉教者《イデオロギー》”が殉職。
共に見た夢を約束し、“ギャングドーベル”を討伐。
　以来、現場ではソロで活動するようになる。

18歳
・現在、No.6ヒーローとなった。

シナリオロイス：霧谷雄吾
推奨ロイス感情：P.誠意/N.劣等感
ワークス/カヴァー：指定なし/ヒーロー
付与される設定：霧谷から指令を受けるヒーロー

R対策室室長の霧谷雄吾から依頼が舞い込んだ。
それはかつて倒されたヴィランの欠片を追ってほしいというものだった。
かつて東京で猛威を振るった凶悪のヴィラン。
ヒーロー組織が保管していたその破片を盗み出しているヴィランがいるという。
危険な欠片がヴィランに利用される前に、阻止せねば。

レゾンデートル→存在意義。
ヴィランの殲滅こそが存在意義みたいな。

緋衣：
　ヒゴロモソウ（サルビア）。花言葉「知恵」「尊敬」「家族愛」「良い家庭」
　ヒゴロモ（鳥）

緋：
　緋→赤→ブラム＝ストーカー
　父、“ブラッドブレイド”の系譜

牙：
　母、“ファングドーベル”の系譜

孝：
親孝行、転じて人を慮るの意まで。
親のことが本来は好きだったこと。

孝牙：
親を殺したの自体、最初で最後の親孝行だった。
親孝行で向ける牙みたいな。

親のヒーローネームからの系譜を受け継いでいて、そこに孝の字が入るのが、ヒーローである両親が好きで尊敬していること。
ヴィランとしての二人を軽蔑していることも含めて。