容姿・経歴・その他メモ

Dロイス　傍らに立つ影（シャドウバディ）　インフィニティコード　P.71


いつから”コイツ”がいるのか、もうわからない。
1年前のような…いや、２年前だったかな…最初は部屋のゴミだと思ったんだ。
それが少しずつ大きくなっていって、いつの間にか目玉までついていて、口までできてたんだ。
そして、俺に話しかけてきたんだ。

「お前、ゴミじゃなかったのか…」

ゴミだと勘違いされていたと気づいたら、ちょっと怒ってた。

”コイツ”の声は俺以外に聞こえないようだ、妹や家族にももちろん。
聞こえないみたいだから、街中でも気を抜いて喋っていたら、ＵＧＮの「ローザ・バスカヴィル」って人に声をかけられた。
”コイツ”は俺の妄想でもなんでもなく、レネゲイドウイルスっていうものらしい…正直はぁって感じだ。
てっきり俺はアニメや漫画や小説を読みすぎたオタクの末路が見る幻覚かと思ってた。

その日から俺はＵＧＮのエージェントとして、能力の訓練を受けたり、任務をこなしたりして過ごしている。
金ももらえるし、いろんなことができるようになって、結構楽しいと思っている。
でもバスカヴィルさんから忠告を受けたことが一つだけ気がかりだ。

『”それ”の存在はできる限り隠しなさい。特にレネゲイド研究班には絶対に知られない方が、あなたのためよ。』

とのこと。”コイツ”はアヴァターと呼ばれる存在で、未だ謎が多くって、ウロボロスのシンドロームの中でも”コイツ”を持っている人は希少だから、実験に使われることもあったらしい。実験は……嫌だな……。

だから”コイツ”に家以外ではなるべく目立った行動をしないように言い聞かせてはいる。
でもいつも好き勝手動いていて、俺の言うことはあんまり聞いたことがないと思う。
俺も、”コイツ”も自由に生きている。
でも、何かあったら手を貸してくれるような気はしている。なんとなくだけど。


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漫画、ゲーム、小説をよく嗜むオタク少年。
オーヴァードになったことは、日々妄想を繰り返していたため、結構すんなり受け入れる。
アヴァターの存在は、自分が本当に信じることができて、口の堅い人間だと確信した友達には伝えている。
名前に吉とあるが、基本的に運が悪い。
よく転ぶし、よく車に水をかけられるし、よく通り雨に降られる。
幼いころからそんな日々を過ごしていたため、消毒液、絆創膏、着替え、折り畳み傘など、カバンに常備している。オーヴァードの自覚が出来てからは、絆創膏の必要がなくなったが、持ち歩いている。

自分が運が悪いことは特に気にしていない、もう慣れた。昔、そんな運が悪い自分を悲観して、どうにかしようと思ったことがある。
神社にお払いしに行ったり、お守りを複数持ったりしたが、特に改善されることはなかった。それなら、どうやって素早く対応するかに考え方を変えていった。
男友達とは仲良くなれるが、こと、女子に対しては緊張してうまく喋ることができない。

男友達に対して「おいーっす」
女友達に対して「…あっ…こ、こんにちは↑」

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