親族や周囲から望まれた子ではないことは知っていた。男の子がよかったとよく言われた。手を出されたことはないけれど小言や暴言、不機嫌な表情はしょっちゅう。そんな環境に居続けたからか『見ること』と『聞くこと』に魅力を感じなく……むしろ邪魔だなって思った、もちろん景色や映像を見聞きしても考えは変わらず。でも、味は好きだった、匂いは好きだった、何かが触れる感覚は心地よかった、特にカチカチツルツルが最高。
――だから2つは潰した、いらいないから
居心地がよくなった。親族は皆不気味に思って近づかなくなったから、小言もなくなったし顔を見る必要もなくなったから。それに不自由もしなかった。なんでだろうね、第三の眼っていうのかな？不思議と周りの言っていることとか形が大体分かったんだ。
でも、高校生になってしばらく経ったとき、不注意だったのかな事件に巻き込まれて死にかけた。意識を手放そうとしても手放せない、ただただ痛みを感じてた、死ねない死ななかった。そこでかな、FHに拾われて自分がオーヴァードだって教えられたのは。
今？今は結構充実してるよ、こんな姿だけど何人か友だちはいるし、直感の赴くまま一番のお気に入りを見つけたし、セルでたくさんのカチカチツルツルに触れるし。
こんな日々が続けばいい、お気に入りに囲まれながら不自由なく暮していきたい、それを邪魔するならお気に入りのカチカチツルツルで潰すつもりだよ。

・ブラックな言葉も平気で使う（「潰す～」とか）
・ゆるふわというか、ほんわかというかそんな感じが通常。それでも状況によっては機嫌が悪くなる
・CNの由来は10本あるいは18本の腕にそれぞれ神授の武器を持つヒンドゥー教の女神ドゥルガー（本人が数多の武器を手足の如く自在に扱うため）

・プロメテウスは自分のために干し林檎を攫わせようとした、私に傷つけさせた、
・許せないな～、お気に入りを酷い目に遭わせるのは許せないな～
・干し林檎は、奴が裏切っていることと呉越同舟を約束してくれた～