容姿・経歴・その他メモ

ヤカタ島外出身の18歳の女性。
物事には消極的で「ひとまず距離を取る」ことがモットー。

略歴：
理緒奈は母親の胎内にいる際にへその緒が絡まってしまっていた。
そのため手術による出産が試みられた。
絡まり方がひどく、手術は困難を極めたが何とか胎内から取り出すことができた。

赤ちゃんの元気な鳴き声と、確かな温もりがそこにあった。
しかし、そこに理緒奈の姿はなかった。
そこにいるはずなのに姿は見えない。
まるで光学迷彩に身を包んでいるかのように理緒奈の姿はぼやけて見えなくなっていた。

出産を終え目を覚ました母親は娘と対面した。姿の見えない娘と。
母親には姿が見えなくともそこに娘がいるのがはっきりと分かっていたのかもしれない。
何も言わずただただ理緒奈を抱きしめていた。

翌日見舞いに来た親族は何もない空間を抱く母の姿を見て、流産で気が狂ってしまったのだと憐れんだ。
医者も何が起きたかわからず手の打ちようがなかった。

その日の午後、医者は娘を抱いている母親の姿を見た。

それからはしばらく姿が見えなくなることはなかった。
ストレスを感じると体の一部が見えなくなることはあったが
ストレスの原因から逃げることで事なきを得ていた。

成長し、18歳になった理緒奈は
逃げてばかりの自分を変えるために親元を離れてヤカタ島で暮らし始めた。

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