【物理強度】優秀
【戦場機動】普通
【生理的耐性】標準
【戦術立案】優秀
【戦闘技術】標準

UGN名古屋支部所属の一般エージェント。
覚醒時期の関係により中学生のころから名古屋支部に登録されていたものの、成人を機にエージェントとして勤務するにあたり正式に配属されることとなった。
父は現ガーディアンズ・ジョーカーである｜総海《パンサラッサ》、古大洋平。
また、彼の姉である古大夏菜は一般人ではあるもののUGN協賛企業で勤務している。

情報の取扱いには、くれぐれも注意されたし。

今でこそ健康体だが、覚醒前は食も細く、生まれついての虚弱体質であったと本人と両親双方の供述で明らかになっている。
片親が特例ともいえるレベルのオーヴァードであることも踏まえ、不測の事態に陥ることの無いよう他のきょうだいより頻繁に検査を受けていたようだ。
現在となってはミストルティンシンドロームの特徴として肉体が強化されたこともあり、虚弱体質自体は改善されたらしい。
しかしながら今度は活力が有り余りすぎて落ち着かないという話もあったため、訓練担当は戦闘訓練から徐々により実践的な演習に置き換えていくなどの対策も検討している。

「だから言ったろ？　そんなに心配しなくて大丈夫だって！」
──我が子を案じて落ち着きのない妻を宥める"総海"。
楽天的な響きの中に、子を見守ろうという意思が感じられる。

性格は父親の少年期と異なり、落ち着きがあり穏やか。
これについては、生まれつき虚弱体質だったことが起因とされる。もっとも、"総海"もその点に於いては似た経緯を辿っているため、個人差である可能性が高い。
また、同時期に本支部のイリーガルとして登録があった、"｜驕傲《ペリファーニア》"硝市心誇とは将来を誓い合った仲。
同時に運用する際には必要以上に"驕傲"の前に出る様子が見受けられるため、実力の程度も考慮しつつ可能な限りほかのエージェントと組ませるようにすること。

「心誇ちゃ……硝市さんは僕のことを気遣ってはくれるんですけど、
戦闘中ってそれどころじゃない時の方が多いじゃないですか。
だから僕は大丈夫って示したくて、つい」
──初任務後、カウンセリングでの本人の供述

彼や"驕傲"が他の登録オーヴァード達と明確に異なる点として、その生い立ちが関係している。
現役のガーディアンズ・ジョーカーたちの実子、しかもオーヴァードとなればUGN関係者の注目が集まるのも無理はないだろう。もっとも──それは、FHやゼノス、シャルヴでも言えることではあるのだが。
ガーディアンズ・ジョーカー達の交友関係は未だに続いているようで、家族ぐるみでの付き合いがあるらしい。
以前プライベート面の面談を行った際には、"総海"の発案で頻繁に二家族合同のキャンプや旅行をしているとの回答もあった。二人とももう50代が見えているというのに、元気なことである。
子供のうちに覚醒したオーヴァードが、覚醒前後を通してこのように普通の子供として育つことができる例は極めて少ない。恵まれた環境と言えるだろう。

彼自身の特異性として、その生まれ以外にも挙げられる点が一つある。
ミストルティン単体の発症者でありながら、影の取扱いができるという点だ。
残念ながら、ミストルティンシンドローム発生から四半世紀経つ今となってもUGNに登録された発症者の母数が他シンドロームほど多くないため、どれほど珍しい症例なのかは不明だが、ウロボロスシンドローム以外のオーヴァードで影の取扱いが可能なシンドロームというのはなかなか聞かない話である。
我々としても、今後も彼の動向には目を配っていきたい。
　
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