オーヴァードの父親、人間の母親のもとに生まれる。生まれたばかりの頃から体がグリッチ化したり、目があったものに幻覚を見せたりするなどの能力が発現していた。その為に母親からバケモノと呼ばれて忌み嫌われ、幼少期から祖母の元で育つ。
祖母や父親の元で能力をコントロールするように躾けられ、オーヴァードが社会に与える影響についても説かれてきた。しかし抑圧的な生活に嫌気が差し、12歳の頃に独りで家を出た。

一人で生きていく中で九十九炎神と出会い、共に暮らすようになる。炎神はオーヴァードの持つ力の危険さは勿論のこと、その力で守れるものがあること、そのために戦うUGNという組織のことを椿に説明した。一緒に生活するうちに、椿は炎神を信頼するようになっていき、15歳のときに彼のツテでUGNに所属した。（暴漢に力を使ったことで偶然通りがかった炎神に気付かれた。また椿の持つ特異性から姫宮由里香に追われていた事を炎神に説明したところ、炎神から話を通してもらえて平穏が訪れた）

だがその1年後に、炎神はオーヴァード絡みの事件で命を落としてしまう。喪失感に包まれる中、ふと戸棚から封筒を見つける。炎神からの遺書のようで、『オマエにもいつかオレみたいに信頼しあえる仲間が出来る』『オレに何かあっても、どうか前を向いて生きて欲しい』『オレが言ったことを忘れないでくれ』等といったことが書かれていた。

椿は炎神の遺志を継ぎ、UGNの一員として「この力で守れるものがあるなら」とどうにか心を奮い立たせ、彼のいない今を生きている。

他人に対して警戒心が強く、やや傲慢。見下されることは嫌いだが、優位に立つことは好き。そのためよく挑発的な態度や言動をする。また、信用していない人間の言葉をあまり聞き入れない。仕事となれば渋々だが聞く。
姫宮のような人間に追われたり、母親からされたように嫌われることを嫌がる。なので体がグリッチ化する所は極力人に見せたくない（隠している）。

炎神に褒められたことが嬉しくて髪を伸ばしていたが、今でも切れずにいる。背はそれなりに高いものの、色白で細めの体型をしていることからよく女性に間違われ、絡まれる。その度にブチギレて相手を伸しているため、キレっぽいと問題視されている。

レネゲイドビーイングとはいえ未成年であり煙草を吸う趣味はなかったが、炎神が亡くなったことで同じ銘柄の煙草を吸うようになった。銘柄は赤い箱のマルボロ、ライターは炎神が使っていたジッポ。
今でも炎神の部屋をそのまま使っている。遺品も処分できていない。