D町の出身。のどかでゆるやかな近所付き合いのある、
多分隣の市まで車を走らせるとイオ○モールがあるタイプの町。
UGN・D町支部の所属で、レネゲイド関係あるなしに関わらず
トラブルを解決して回っている。
D街や、近隣のS村の住民とはすっかり馴染みの関係であり、
「役所の関係の警備会社のあんちゃん」ということになっている。

日本支部のエージェント・秋霜筒華と共に臨んだ任務で相対した
FHセルリーダー、オルトはオーヴァードと普通の人間の共存を掲げていた。
その理想は理解も共感もできる。だが、いや、だからこそ。
ふるいにかけられる人たちを顧みないそのやり方は許せなかった。
問いかけ、語り掛けるも、戦い打ち倒すことでしか止めることはできなかった。
そして秋霜のように任務に徹することもできず、謎の人物によりオルトは回収され禍根を残すことになった。
秋霜、オルト、町の人々。レンヤは自分と異なる正義に触れ、自分の中の正義と向き合うことになる。

町を出た彼は、一体どうしているだろうか。
任務の合間に、天音鈴刃という名前が、ふと意識に上がる。
レネゲイドなんてものを知るより前、
中学生、高校生の時につるんだ友人のことを、何故今思い出すのだろう。
彼と共に、無鉄砲な正義感を胸に駆け回った日々こそ、
「誰かを守りたい」の原風景だったのかも知れない。
しかし、最後に彼に会った時の横顔は、
どこか哀しい決意を含んでいたような気がしてならないのだ。
そんな折、現在廃墟となっているはずの遊園地の調査の任務が下る。

不思議の国で再開したかつての友人・天音鈴刃はFHセルリーダーになっていた。
レンヤに追いつき、並んで戦うための力が欲しいと。
セルの活動は到底許せるものではなく、友人として止めねばならないと決意する。
しかし今起こっている事件は一人で解決できるものではなく、一時肩を並べることとなる。
無事事件の中心にいた少女を助け出した後、不思議の国の扉で別れた鈴刃の行方はわからない。
一人戻った廃墟で、彼が隣にいた心強さと懐かしさを噛みしめつつ、そう遠くない再会を予感するのだった。

俺の名前は一守レンヤ。困っている人がいれば手を貸す町のパトロールだ。
表向きは、そういうことになっている。
その正体は、世界の秘密と秩序を守る組織UGNのエージェントである。
今日は地域主催のお祭りの設営中。任務を知らせる通信が入った。
俺はこの賑わいを守るために、その輪を離れて戦いへ向かうのだった。

…この時の俺は、呼び出された先でこんな叫びを上げることになるとは夢にも思っていなかったのだが。
「何って…装甲を無視しただけなんだけど？！」