容姿・経歴・その他メモ

身長：185cm
体重：78kg

戦闘スタイル
振動球で電磁玉を操って攻撃を繰り出す。
オーヴァードに発現したからといって、その場で自由に使えるものではなく、彼女の場合は「HANUMAN」「BLACK DOG」と印字されたUSBを手の付け根に差し込まなければ力を使うことができない。
しかしブラッグドッグの因子が少なく、USBから流れる力の電圧に耐えられることが出来ない。よって一定時間以上使ってしまうと、差し込み箇所である両手の付け根に体内爆発が発生し、火傷と多量の出血を起こしてしまう。

履歴

「………、す、ぅ……。」
大きく息を吐く。声を出さない、出せないからと言って、いつも自分を紹介するのは緊張する。
分かってくれるだろうか、認めてもらえるだろうか。そんな簡単な不安なんだ。
耳が聞こえる、そんな当たり前なことを奪われた私にとって、それは心の中に棲む平穏を喰らい尽くす怪物だ。

人間とは、常に心底の怪物を飼い慣らす生命体のことを言う。

″はじめまして、うるし、……じひとみといいます。″
″ろう者ではあります、みなさんの役に立てればさいわいで、す″
″よろしく、お願いします。″

「キズナの音だけは」

UGNチルドレンとして生活を営んでいる。
後天性の病気によって耳が段々と聞こえなくなり、最近になって全ろう者となってしまった。
音楽を聴くのが好きだった彼女は深く落ち込み、自分を消そうとすら考えた。そのストレスによってオーヴァードへと覚醒した。
人より卓越した高度な伝達能力と稲光を自身に纏わす高い戦闘力の力を有した。周りの説得と自身の力が人の役に立つということを知った彼女はなんとか生きようと決意する。
しかし、やはり耳が聞こえないという一点だけで人は無意識のなか、彼女を避けてしまう。本人もそれはわかっている、分かっていることだけど、やっぱりつらい。自分の思っている感情思考意思が満足に伝えられないことがこんなにも胸がつっかえて、苦しいだなんて、思ってもなかった。
今日も朝早くに起きて、自分の声じゃない声でコミュニケーションを取って、敵を殲滅する。
その繰り返し、もう楽しいとかやり甲斐とかが消え失せた冬の季節。

「はじめまして、漆慈さん。」

自身の氷結した氷に暖かさが点って、氷解したような感覚だった。自身の鬱屈と他人の憐憫をごちゃまぜに混ぜて固まった塊が黒い水になって自分の心から零れていく。
やがてそれが自身の涙だということに気付くのはその数秒先の出来事だった。

セッション履歴